スポーツと社会階層(H14年7月2週号)

   ワールドカップが終わった。今後、サッカーが日本で盛んになるか、一時のイベント騒ぎで終わるかという話題が多い。しかし、多くのサッカー場は、他の「はこもの」と同じ運命をたどるのではないか。
   私はJリーグスタートしたときも、あまり、サッカーは、興味はなかった。なかなか、点が入らない。見ているほうは、あまり面白くないスポーツではないかと思った。 どこかの新聞記事で、サッカーはヨーロッパの富裕な社会層の人々が自分達でやるスポーツとして生まれたので、そのルールはプレイする人が長い時間、楽しむためにつくられているのだという。だから、なかなか勝負が決まらないのだという。

   ゴルフもそうである。私はゴルフをしないが、テレビでよく見る。これも富裕層のスポーツとして生まれ、18ラウンドという時間は、ウイスキーの1ボトルが空になる平均的な時間からきているという。プレイヤーの楽しみとして生まれたからであろう。最初、テレビでアメリカのプロのゴルフを見ていて気がついたのは、黒人選手がいないことであった。タイガーウッズが出てきたのは、プロゴルフの歴史上、最近のことである。 今年、青木がシニアで優勝したが、タイガーウッズがシニアでプレイするまで、後、30年ほどかかることになる。

   ボクシングは、富裕層が「見る」スポーツとして作られてきたのではないかと思う。付き合いで楽しんでプレイできるものではない。だから、スポーツというより、ゲームに近い。1ラウンド3分と短い。ノックアウトで1、2分のうちに勝負がついて終わる試合もある。

   水泳は、何故か、陸上に比較して黒人の活躍が目立たない。 十数年程前に、コンサルタントの世界大会に視察団でニューヨーク行った。帰りはディズニー・ワールドを1日見て、そこから、3日くらい、カリブの船旅であった。大きな旅客船に乗り、夜は寝ている間に次の島に走り、昼は島に停泊し、観光したり、泳いだり、水上スキーなどをする。私はここで初めてスキューバを覚えた。この船は巨大で、多くの老若男女の観光客がカラフルなカジュアルウエアで乗っていたが、白人ばかりであった。