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先週、クイズで有事法がとりあげられたが、また、おかしな解説シーンが出てきた。民間の住宅にいきなり、自衛隊が来て「戦術上、この家を壊す」というシーンと、スーパーに買い物に行ったら、自衛隊が全部、日用品を買い上げたので、品物がないというシーンである。
戦術上、ある家を壊すというが、一体、どのように戦術上、重要な位置にその家は建てられているのであろうか。その家が見晴らしのよい野原の中にポツンと1軒だけでもあるのか。それなら別に土地があるので壊す必要もないではないか。
大体、壊すという工事作業は、自衛隊にとってもかなりの負荷になるのである。遊びや遊びでやることではない。
第2次大戦中に、東京は焼夷弾による空襲を盛んに受けた。火災が拡大して被害が拡大するのを防ぐため、密集している個所のかなりの家が壊され、延焼防止を図った。あまり効果はなかったのかもしれないが、それをしなかったなら、もっと延焼して死者を出していたかもしれない。阪神大震災も見ても密集地の火の延焼は怖い。
自衛隊は日用品をスーパーで調達するのだろうか。戦争になったなら、食料自給率の低い日本は、スーパーにすら品物はないであろう。自衛隊もスーパーに来ても買うものはないはずである。国民は皆、スーパーに行かず、狭い土地で家庭農園を開始しているはずだ。
自衛隊には、兵站部隊というのがいて、武器、弾薬、食料、日用品は常備独自のルートで調達している。起訴された鈴木宗男議員は、北海道にある自衛隊の日用品の購入までチェックしていたと言われるように、ちょっと知識のある人なら、自衛隊はかなりの金を日常の購入に使う。あわてて、スーパーで日用品を買うような低いレベルの自衛隊なら、すぐに敵にやられることは自明である。
太平洋戦線でフィリピンに派遣された日本軍は、米は現地調達命令であったという。フィリピンだから、米は十分であると軍本部は思っていたのである。しかし、フィリピンは、米は自給できず、主な農産物はサトウキビであった。当然、フィリピンに派遣された日本兵は、現地人の米を奪うことになった。これがフィリピン人の日本兵に対する反感を拡大した。この軍隊の中に、生き残った小野田さんがいたのである。
現代戦には、そのような情報音痴は考えられない。
もっと、健全な常識のある、教養のある番組を作ってもらいたいものである。
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