小泉首相は、ついている。女性天皇と女系天皇の区別で議論になった皇室典範の改訂問題は、秋篠宮紀子様の御懐妊で消えてしまったからだ。最初、小泉首相は、女系天皇の課題を解決しようとしたが、閣内でも意見が異なっていてもめそうになった。しかし、御懐妊で、この課題は解決しなかったが、トラブルを起こさず、問題を「切り抜ける」言い訳ができた。民主党の4点セットでの鋭い追及でも危なかったが、ガセネタメールで民主党が崩れ、小泉首相に運が向いた。
ところで、この女系天皇の改訂問題で、忘れていた日本史上、有名な悪役の道鏡の話を思い起こすことになった。
48代の称徳天皇は、女帝であるが、僧の道鏡にほれてしまい、道鏡が女帝と結婚して、天皇になる危機があった。男系天皇が崩れる危機であった。これを救ったのが和気清麻呂である。
この後、50代の桓武天皇のとき、平城京を捨てて、人心一新で平安京に遷都する。この平安京は、唐の長安を徹底的にまねたものである。道路がマスのように整然としている。
ところが、唐の長安と比較すると、全く異なる点が2つあるという。
一つは、長安は外敵に備えて、立派な城壁に囲まれている。しかし、平安京は、人がまたぐと越えられるような盛り土があるだけである。
もう1つは、周辺の風景である。長安の都を囲むものは、荒野である。しかし、平安京を囲むものは、緑豊かな山野である。
この2点は、両国の文化の違いとなる原点である。
遣隋使や遣唐使を多く出し、長い間、中国に多くを学び、真似をしながら、この2点に中国文化と日本文化の基本的な違いが、象徴的にあらわれている。
男系天皇説もそういう意味で、Y染色体の系統より、女系のミトコンドリアのほうが正当だという評論家立花隆氏の生理学的な理屈よりも、歴史がもってきた感情的な要素が強いのであろう。
道鏡による男系天皇の危機を救ったのは、宇佐八幡宮の神のお告げだというのも、キリスト教国家と違う神道国家の日本文化のせいか? |