| 6月のある日曜日、早朝、東京から長野新幹線で長野市の実家で法要。墓参りして、昼食。長野市は、今年は7年目の善光寺の御開帳であり、前のご開帳より人出が多かったという。しかし、不況を反映してか、参拝客の財布のひもは固く、みやげ物の売上は、期待ほどでなかったとのこと。
帰りは、上山田温泉に泊ろうとして、新幹線の長野往復切符の復路切符で、長野から戸倉までの在来線に乗ろうとした。ところが改札でだめだという。在来線は、JRでなくなったのである。しかたなく、戸倉まで別に切符を買う。篠ノ井までは、JRと同じなので、割引とキップに書いてあった。料金が複雑になるからであろう。
戸倉駅からタクシーで、数分ほどで、上山田温泉に行く。宿は笹屋という有名な老舗である。今年で創業百年ということで、9月にイベントを行うとのこと。
夜8時、宿からマイクロバスが出て、近くの姨捨山近くにホタルを見に行く。観光用に人工培養せず、自然に任せているということで、十匹くらいしか確認できなかった。しかし、闇にきれいな輝きである。一時、いなくなったが、排水処理がよくなってから、もどって来たという。20年程前、沖縄の古城址で、ハブを心配しながら見たホタルは、これに比較にならないほどの、おびただしい数であった。
途中、姨捨山駅による。ここは無人駅である。列車が急な坂を登るので、スイッチバック方式と言って、一旦、戻り、坂の上にある駅に入る。
この駅のホームから、広大な善光寺平の夜景を眺望できる。昼なら、千曲川が犀川と合流する川中島などを眺望できる。合流すると日本最長の信濃川になり、日本海に注ぐ。
戸倉町と上山田町は隣り合っているが、この旅館も廊下あたりから、境目になるのだという。だから、固定資産税は2箇所に納入している。冗談話であるが、その宿の入り口にある理髪屋で、ある人が髪を七三に分けたら、その境目が、ちょうど、2つの町の境界に一致したという。
翌日、昼頃、孫も一緒なので、グリーン車で上田から東京へ。車中に田中知事がいた。ものすごく大きなかばんを持って乗っていて、車中でも仕事をしているようだった。若くて独身なので、精力的に動いている感じであった。彼には、丸投げは無いようだ。
長野県行政は、長い間、土建業者のものであった。それが、崩壊している。テレビで、田中知事と業者の討論会を取材していたが、「田中知事になってから、県からの仕事が減り、失業者が増えている。」と発言している業者がいた。こういう批判的な意見が7割であるという。ある評論家が「これら県の金に群がる業者には、まだ『顧客』は誰かが分かっていない。それが基本的な問題である。」と言っていた。公共工事の『顧客』は、県ではなく、ユーザーであり、納税者である市民である。
建設業界のISO9001:2000認証数は、他の業界を制しているが、『顧客重視』は本当に理解されているのであろうか。『顧客』が間違っていては、『顧客重視』は空回りである。
田中知事の「県はパブリックサーバントである。」という発想は、行動でも徹底しているようだ。
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