| 日曜日に「題名の無い音楽会」という長寿番組がある。これは、亡くなった作曲家の黛一郎氏が、日本系の石油会社のスポンサーを得て作った番組で、クラシック音楽を大衆に親しんでもらおうという趣旨のものであったように思う。黛氏の奥さんは、確か、女優の桂木洋子であったと思う。清楚な美人である。われわれ世代は、あこがれたものである。
このテレビ番組に、京都大学の教授の矢野暢氏が出演したことがある。矢野教授の専門は文化人類学だと思うが、タイの村落に研究で2年ほどいたという。しかし、音楽にも造詣が深く、指揮もできたようである。
このテレビでは、最初、舞台の一角に、バーのスタンドがあり、ここで矢野氏がワインかなんかを飲んでいるところからスタートしたように思う。そして、カラオケを歌出だす。演歌である。曲名は忘れたが、カラオケもうまい。
別のNHKの番組で、経営のことで座談会に出席していた。当時、QCサークルが盛んであった。しかし、氏はその活動を何故かよく知っていて、「あれは、日本人の後進性の象徴である。」と批判的であった。
このように、才能豊かな人であったが、その後、秘書とセクハラ問題を起こし、京都大学を去る。その後の活動は明らかでない。2、3年前に、なくなったということを風の便りにきいた。まだ、70才台前後であろうから、学者としては若い死であろう。セクハラ問題とはこわいものである。優秀な学者を失うことにもなる。
電車で痴漢と間違えられ、無実なのに職を失うという人もいる。
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