一乗谷(H15年7月5週号)

福井市から、山側に入ると一乗谷がある。ここは、かって、朝倉家5代にわたり、約百年間、立派な都市があった谷である。京都を真似て、きちんとした町並みであったらしい。この一乗谷は、当時は、立地もよいし、山に囲まれているので、防衛上も有利であったようだ。一時、1万人ほどの人口であったという。

これが信長との戦いに負けて、町を徹底的に焼き払われる。今は、何もない田野である。信長のやることは、すさまじいことが分かる。

今の福井市は、その後できた柴田勝家の城下町だが、そのとき、一乗谷から人が移ったという。だから、歴史的に、福井のほうが後で栄えたことになる。

今、この朝倉家の跡は、いろいろ発掘作業が行われ、その跡が保存されている。いくつかの石庭は残っているので、見ることができる。
ここには、当時の姿を復元した縦に並んだ200メートルほどの町並みがある。当時の一般の家や中流の家、商家などが並んでいる。井戸、便所などが、その遺跡から推測して復元されている。当時の生活がよく理解できる。じっくり見ると、小一時間かかる。

この奥、3kmぐらいのところに、例の佐々木小次郎のツバメ返しで有名な一乗滝がある。
一乗谷には、中条流で有名な富田勢源という剣士がおり、当時の有名は剣士たちがこの地を訪れていたという。小次郎は最初その門下であったようだが、史実は明確でないようだ。

一乗谷に行くには、福井駅から九頭竜線に乗る方法がある。1日、3本しか走らない。その一乗駅にまで行き、そこで降りる。この駅は無人駅で、一番前の車両しかドアが開かない。降りる客は、運転手に切符を渡して降りる。降りたところに、自転車置き場があり、無料で乗れる自転車が数台置いてある。
駅から歩いて、5分くらいのところに朝倉氏遺蹟資料館がある。そこから、さらに歩いて、30分くらいで、一乗谷の朝倉家の遺蹟址と復元した町並みに行ける。秋など、トレッキングにはいいコースである。