| 私が子供時代には、金持ちは肥っていて、貧乏人はやせているというイメージがあった。それが、高度成長時代になると、金持ちはやせていて、貧乏人が肥っているという逆のイメージになった。
最近、日本の糖尿病は予備軍を含めると2千万人とか、成人の6人に1人は、そうであるとか言われる。これは、食べ過ぎによることが多い。食べ過ぎは、体重増加・肥満・皮下脂肪増加となるから、糖尿だけではない。高血圧、動脈硬化、心臓病などの生活習慣病の原因となる。運動も減っているから、食べ過ぎると体重はすぐ増える。
日本の食料自給率は、30パーセント台で少ないというが、それは、このように病気になるまで食べることを前提として計算しているのであろうか。さらに、コンビニの売れ残り、レストランなどの残飯など、捨てている食料の比率は、どのくらい見ているのであろうか。
健康保険の財政が破綻するということで、負担率が上がった。しかし、食べ過ぎによる成人病が減れば、病院にかかかる患者が減り、別に負担を増加しなくてもよいではないか。
ところが、これは日本だけでなく、アメリカでも、同様で、アメリカ人は、職場、家庭、ショピング街、野球場など、いろいろなところで高カロリーのジャンクフッドを食べている。肥満の増大は進んでおり、成人病の増大や早死の原因となっている。その損失は、十数兆円にのぼるという。ブッシュ政権は、高カロリー食品に「肥満税」をかけることを検討しているというが、しかし、それは個人の心がけの問題ではないかという反対意見もあるという。
われわれの生活は、「便利」になったけれど、運動不足とか、成人病とか、あるいは環境破壊という「犠牲」が増加して、どうやら「犠牲」のほうが増え、バランスを崩しているようだ。それは、大きな無駄が増えていることを意味する。高速道路も同じである。
経済成長が、ムダを増加することなら、それは、真の成長にならないであろう。無駄の累積で社会的倒産となる。基本的に違った経済成長策が必要な21世紀となろう。 |