星野監督・落合監督(H15年10月3週号)

古いビデオを整理していたら、星野監督が中日時代に監督として優勝したときのベンチでの動きを取材した50分のNHK特集を見つけた。

これを見ると、星野監督は、中日の監督就任の2年目に優勝している。今回の阪神優勝と似ている。
ベンチ風景は、星野監督の怒声をとらえている。選手がミスしたとき、コーチを怒鳴るのは今と同じである。コーチが年上でも容赦しない。
NHKでは、そのコーチや監督へのインタビューをそのベンチ風景に挿入して編集しているが、インタビューではお互いに上司と部下という関係で割り切っていると言っている。これも今の阪神と同じで、島野コーチは星野監督より年上であろう。しかし、選手のミスで怒鳴られる。

この中日の優勝のときも、マジックが出てから、負け続け、なかなか、優勝しない。これも今年の阪神と似ている。

基本的に中日優勝と阪神優勝のときの違いは、そのフアン層の厚さにあろう。阪神のほうがはるかにファン層が広い。また、中日は星野監督の育った球団であるが、阪神の場合は、言わば、外の人間である。だから、阪神の過去のしがらみを人事の大改革で断ち切ったことが大きな違いであろう。他は、星野流で同じである。

中日のこのときの優勝の裏には、若手の登用と活躍がある。これも今年の阪神と似ている。
中日時代のベテランの代表格は、4番落合選手である。これもロッテから補強している。
ベンチ風景を見ていると、星野監督は、奥のベンチに座っているが、隣に選手は座らないので、空いている。しかし、そこに座るただ一人の選手が落合選手である。しかし、一言も言葉を交わさない。この年、落合選手は、始めは長いスランプで、途中、5番に落ちる。後半は、スランプを脱して、4番に戻る。落合選手もインタビューで、私は一選手で、星野さんは監督で役割が違うと割り切っていると言っていた。

その落合選手は、今度、中日の監督である。「変人」的存在だったので、監督の誘いは来ないと思っていたらしいが、チャンスが来た。星野流と異なった落合流マネジメントを来年見られることになる。面白くなりそうだ。