長寿大国アメリカ(H15年12月5週号)

日本は、世界一の長寿国で、平均寿命が男女平均で80歳台である。百歳を越えた人は、一万数千人になるという。

これに対して、アメリカは、平均寿命が75歳台であるという。日本より、約5歳低い。しかし、アメリカは、難民、移民の国でもあり、多民族国家である。貧富の差も大きい。
したがって、データを白人だけにしぼると、日本より、長寿国であるという。百歳を越えた人は、6万人を超えるという。アメリカの人口は、日本の約2倍であるから、アメリカのほうがはるかに長寿国であることになる。しかも、寝たきりの老人は少ないということになる。見方を変えると、アメリカのほうがはるかに、長寿大国である。

アメリカは、健康食品(サプルメント)の利用や、日本食の積極的な取り入れによる食の改善、合理的な医療制度により、ある程度のお金さえあれば、健康に非常に良い国家となっているわけである。したがって、健康と所得差の拡大との関係が問題となっている国でもある。

英語で、介護のことをケア(care)と言うが、アメリカでは、医者のケア(medical care)、看護師のケア(nursing care)、ホームケア(home care)の3つが、ケアという1つの傘の下にあって有機的につながっているという。しかし、これも効果的に利用できるのは、ある程度の収入がある人たちなのであろう。

日本は、病気の診断は医者しかできないというように、各々のケアがつながっていない。アメリカでは、看護師でも、診断をすることがあり、検死もするという。診断を医者レベルまで可能な看護師は、nursing practitioner と言うそうである。Practitionerは、本来、開業医のことである。

アメリカプロ野球メジャーリーグのマリナーズの長谷川投手は、アメリカに住みたくて渡米したという。だから、英語会話も十分準備した。アメリカは年金制度もしっかりしていて、メジャーリーグで10年いると、かなりの年金が入るという。だから、選手は、必死だという。長谷川選手は、今年、長期契約を結んだので、10年を確保したという。
ある階層以上の人にとって、アメリカは、長寿を豊かに迎えることができる国であるようだ。