胃カメラ
(H16年5月3週号)

胃カメラは、1950年代に日本の技術によってできた画期的な製品である。ところが、これを口に入れてのむのが大変である。最初はまさに名称のようにカメラであったが、その後、小さくなり今は内視鏡検査というらしい。

私は、十数年前に胃が痛かったので、近くの総合病院に行ったら、若い医者が診察した。触診もなしで、胃潰瘍の薬を処方した。内視鏡検査が込んでいたので、別の日に予約し、検査を受けに行った。検査室は込んでいて、2部屋でやっていた。検査が終わると具合が悪くなった人は、別室があって、そこで休むようになっていた。
たしかに、検査を終わって出て来る人は、顔色が悪い人がいて、別室に入って行った。

ところが、私の場合、検査室に入り、少したつと、検査医が「少しただれているが、潰瘍はないなあ。」と言い出した。もう、内視鏡は胃の中で、いつ、ノドを通過したのか分らなかった。
問題は、内服薬であった。強い新薬を処方されたため、急に服用を中止できない。徐々に減らしていった。約半年かかった。とんでもない誤診であった。

数年たって、また、胃の調子が悪かったので、かかりつけの町医者が「たまには、内視鏡でみて見ますか。」といって、検査をした。このときも、いつのまにか内視鏡がノドを通過した。

ところが、胃カメラの検査を嫌がる人が多いようだ。ある知人は、一度、内視鏡をのんで、苦しみ「もう死んでもいいから、二度と内視鏡検査はやらない。」と言っていた。個人差があるようだ。これは、ノドの径に個人差があるのであろうか。それとも神経のせいか。
最近は、麻酔でやることもあるという。

一方、のみやすいように、内視鏡の径を小さくする製品開発がすすんでいるらしい。現在、使用中のものは、病院によって違うが6ミリから10ミリくらいあるらしい。
内視鏡検査をするときには、不安な人は病院が使用する内視鏡の径を確認したほうがよいであろう。10ミリだと、苦しむかもしれない。もっとも、一方のノド径の個人差や神経の敏感差があるので、これは、のんでみないと分らないが。