景気・不景気
(H16年7月1週号)

最近、テレビで、ある政治評論家が、景気の2極分化ということを言っていた。これは、大企業と中小企業の2極化のことである。
確かに、中小企業は、多忙な企業でも、利益がぎりぎりになったと言っていることが多い。大手企業の絶えざるコストダウン要求に対応していかなくてはならないからだ。
今年のボーナスは史上最高額だと、新聞に載っているが、ある中小企業の経営者は、白々しいと言っており、マスコミ報道は問題だと言っていた。

ある中小企業の経営者が、仕事で数人乗れる車を中古でさがした。しかし、中古業者にない。インターネットで探したがない。景気がよくてよく売れるのかと思ったらそうでないことが分かってきた。
理由は、今まで、ある程度乗ると中古に出していた中小企業が、経費節減で、徹底的に乗りつぶすまで使うからだということが分かった。これは、一部の中小企業が厳しいのでなく、中小企業が利益面で総体的に厳しいことを示している現象と考えられる。
そうなると、新車が売れないということになる。その中小企業は自動車部品を作っていたので、困った現象だとこぼしていた。

トヨタは、史上最高の1兆円を越す利益を出した。自動車は、総合産業である。底辺には多くの中小企業がいる。その底辺の努力があって、この利益が出たことを忘れてはならないであろう。

年金と言えば厚生年金の会社負担も中小企業にとってはぎりぎりの経費節減を要求されているので、その負担は大きい。だから、その不払いもあるのに、その話はあまり出てこない。
また、少子化は、単に、経済的な問題だけでなく、女性が社会的に責任ある活動をするようになったことも背景にあると考えられる。先進国は大体、少子化傾向である。その話も出てこないのが不思議である。児童手当が少ないとか、施設が少ないとか金のことばかりである。

何か、マスコミは肝心ことを理解できないのか、あるいは意図的に避けているのか。