怒鳴るスポーツ訓練
(H16年7月2週号)

テレビでチャンネルを回していたら、「徹子の部屋」に武術家の甲野善紀氏が出演していた。番組の最後のほうで気がついたので、あわてて録画した。幸い、文芸春秋6月号で述べていた老人介護のときの、力のかからない方法の実演に間に合った。
ソフアに腰をかけている黒柳徹子を軽々と抱えて移動した。腰に負担のない抱え方である。老人介護では腰を痛めるというが、このほうほうだとその心配がない。今、介護の人に教えているという。

氏は、番組の最後に、一言、テレビを通じて、言いたいことがあるいうことで、「今の子供にスポーツを教えるときに、子供が罵声を浴びて訓練を受けている場面を見ることがあるが、これはやめてもらいたい。子供が自分の頭で考えなくなる。」と発言した。甲野氏は、ジャイアンツの桑田投手を復活させた人である。桑田投手も、氏の意見には賛成であるという。

氏は、明治前は日本人は歩行するには、今の腕と足が逆方向に動かすのと逆に、同じ方向に動かしていたという。このほうが無理がないという。実際に、ある老人が、試しにこの歩行で階段を上ったら、楽であったという。

氏は、「自分の頭で考えないから、型にはまったマニュアル人間ができる。これは、スポーツだけでない。企業でも、技術でも同じである。」と言っていた。だから、柔軟な子供のときが重要なのであろう。頭が固くなってからではどうしようもないのではないか。マニュアル教育の犠牲者である。
そういう犠牲者が、偉そうにISO審査員やコンサルタントをやるともっと犠牲者が増える?

氏は、「バカの壁」の養老教授とも、いろいろ対談をしているという。

企業でも、フリーターとか派遣社員が増えている。これらの人は、自分の頭で考えているのだろうか。そうで、あればいろいろな経験ができるので、その気になると自分の頭で考える機会が多く、いつか、それを生かすチャンスがあると思うのだが。世の中のせいにしても仕方がないではないか。