10月23日(土)に越後湯沢で、ISO9001:2000の研修講義をした。会社の保養所がここにあるので、その保養所の研修室を利用して行なうことになったためである。
旅館に前泊して、ゆっくり温泉につかった。露天風呂にも入った。
天気はよくなく、ときどき、小雨が降り、肌寒かった。研修室は途中で暖房を入れた。
研修は、予定通り終わり、越後湯沢始発の新幹線「MAXたにがわ450号」(17:14分発)に乗った。全車両2階建て、列車はガラガラであった。1車両、数名程度であろう。
「MAXたにがわ450号」は始発駅の越後湯沢駅を定刻に発車した。出発後、すぐに、下り「とき325号」新潟向けとすれちがった。これが40分ほどあと、長岡近くで地震のため、新幹線開業以来、はじめて脱線した。
私の「MAXたにがわ450号」東京行きは、高崎を過ぎ、本庄早稲田駅についたら、停車中に車両がものすごい横揺れをした。駅の蛍光灯がめちゃめちゃゆれている。私は2階席にいたが、今にも列車が横に倒れるのではないかと思った。駅の電灯はついているが、車内は停電となった。こうして、2、3回、10分くらい間隔をおいて、大きなゆれがあった。そのたびに車内はで電気がついたり、消えたりしたが、ホームの停電はなかった。
車内アナウンスで、新潟地方で、震度6の地震があったため、停車しており、運転再開がいつになるか分からないという。
時刻通りだと東京には7時前に着く。しかし、1、2時間遅れても、明日は日曜だから、家に夜遅くつくのはしかたがないであろうと覚悟する。幸い、車内はガラガラでゆっくりできる。
家に携帯で電話するが、かからない。「しばらくお待ちください」という表示が出るだけである。電話が殺到してパンク状態なのであろう。あちこちかけてようやく、娘の携帯につながる。娘はもう地震のことを知っていて心配していた。すぐに、妻に心配しないように伝言するという。妻は私の携帯に電話するがこれもパンクでかからなかったという。
いつになるか分からない運転再開を待つのは退屈である。非常灯がついている席に移動し、昨日、来るときに東京駅内の本屋で買ったシドニー・シエルドンの「The
sky is falling」の原書を読む。彼の本は、中学程度の英語力で読めるのと、実にストーリー展開がうまいから、こういう暇つぶしにはよい。それに紙質のせいか、本1冊がCDプレーヤーより軽い。
英語の大きな活字のほうが目が疲れない。複雑な漢字がないからだろう。
ホーム側の扉が開いたので、ホームの自動販売機に行く。乗客が少ないから、2、3人並んでいる程度だ。暖かいココアの缶を買う。アナウンスで、喫煙車は、停電で空調がきかないから禁煙してくれという。暇をもてあます喫煙者には厳しい状態だ。私は、禁煙車だから関係がない。
1時間ほどして、向かい側の下り車線ホームに新潟行きの列車が入った。これもそのまま、動かなくなった。しばらくして、新潟方面に行くのを諦め、この列車から、東京方面に戻る客があるので、私のほうの列車に収容するという。収容してから、列車は熊谷まで走った。その先の大宮までは、線路点検が終わっていないので、運転再開がいつになるかはわからないという。アナウンスでは、在来線が遅れてはいるが動いているから、東京方面の人は乗り換えたほうがよいという。
そこで熊谷で在来線の上野行きに乗りかえる。これも約1時間半の遅れである。だから、いつもはガラガラの時間帯なのに、乗客は多く、座れない。ようやく大宮で座れる。
家に着いたのは、夜11時前。正常なら、8時についているはずだから、3時間ほどの遅れである。テレビはもう、地震のニュースだらけである。
風呂に入って、寝たのは午前1時であった。まだ、テレビは地震のニュースをやっていた。
翌日の朝刊で「高崎−上毛高原駅で停車していた『MAXたにがわ330号』(乗客約480人)は午後9時47分に運転を再開し、東京駅に向った。」とあった。しかし、これはおかしい。「330号」は、「MAXとき」である。間違いである。混乱しているときは、新聞も間違える。
後で調べたら、当時、上り線は、6つの列車が次の順序で関係していた。
1.「とき328号」は、地震の頃は大宮に近かったので、影響はなかったであろう。
2.「MAXたにがわ450号」は私が乗った列車で、本庄早稲田駅で停止。
3.「MAXとき330号」は、新聞報道のように高崎―上毛高原駅間で停止。
4.「MAXたにがわ452号」は、越後湯沢始発であるが、発車は不可能。
5.「MAXとき332号」は脱線列車とは、5分前にすれちがっている。当然、その後停止。
地震がもう5分早かったら、上り線側に傾いた脱線列車と衝突し、大事故になっていたであろう。
6.「MAXとき406号」は、長岡駅に着いた頃である。そこで停止。
7.「とき334号」は、始発新潟駅発車直前の地震であるから出発停止。
実は、上の1.の「とき328号」には時間的に間に合ったのだが、指定席が満席なので諦め、次の「MAXたにがわ450号」の指定をとったのである。タッチの差であった。
その後、テレビで刻々、災害状況が分かるにつれ、そのひどい状態がわかってきた。
被災者には、心からお見舞いを申し上げたい。 |