老齢者運転免許
(H17年2月2週号)

運転免許の更新の誕生日が70歳以上になる人は、特別に研修を受けるようになった。実習もあるので、6千円ほどの受講料で、近くの自動車教習所に行かなくてはならない。この受講修了書を提出しないと更新ができない。

さらに、5年間で交通違反ゼロの優良免許の人は、更新間隔は5年であったが、これも、老齢者免許では、優良でも3年となった。老齢者には厳しい改定である。
理由は、老齢者の交通事故の増大であるという。講習会でそのデータがOHPで示されたが、よく見ると、老齢者の交通事故は、被害者として増大しているのであって、車を運転している加害者としての事故はそれほど、増加しているように思えない。

講習に行ったら、十数名ほどの人が来ていたが、ある人が、この制度は警察の定年後の仕事を作るためではないかと、井戸端会議的に批判していた。

講習は、講義と、シミュレーター体験、実車運転の運転、視力検査の4つからなっている。全部で3時間程度である。この講習で合否を決めるものでなく、あくまで、注意の喚起が目的であるということであった。

講義のときに、立派なイラスト入りのテキストが配られた。これは参考用であり、講義に使わなかった。ある人が、講師に「このテキストは読みにくい。ポイントが分からず、だらだら書いている。金のムダ使いである。」と苦情を呈していた。確かに、テキストは、表紙を老齢者と書き換えたような、一般的な中身であった。社会保険庁同様、「チェック料」かせぎのために作ったと言われかねない。最近、庶民の目は厳しくなっている。

シミュレーターは、ゲームセンターにあるようなものである。運転席に座って、前の画面が変わるのに応じて、ハンドル、ブレーキ、アクセルを操作するのである。あまり、意味があるとは思えない。後で、判定が出る。私は、一応、5点満点の5点であった。

視力は、通常視力以外に、暗いところから急に明るいところに出たり、対向車のライトに照らされたりしたときの視力低下をはかった。また、動体視力を測定した。動体視力は、50歳から60歳くらいから急速に低下し、通常視力が0.7でも、0.5とか0.4になり、70歳台になると、0.2くらいに落ちる。私もテストしたら、0.2であった。この動体視力テストは意味があった。しかし、急に明るいところにでたときの視力低下はなかった。

実車運転は、自動車の教習場を、数分程度、ぐるぐる回ったり、左折、右折したりするだけである。車庫入れとか、難しい運転はなかった。運転免許をとるために、教習場を走った40年ほど前のことを思い出した。

同時に講習を受けた十数人(そのうち、数人が女性)の人にアンケートをとっていたが、週1、2回、自動車を運転する人がほとんどであった。毎日、運転する機会がある人は2名であった。私はそのうちの1名である。しかし、1日、1往復が多く、その運転時間はせいぜい20分程度である。健康のためには、これくらいは歩けばよいのだがーーー。