ライブドア問題とマツケンサンバ
(H17年3月3週号)

連日、マスコミは、ライブドアとフジテレビの戦いを報じている。アメリカの大手新聞の記者は、ライブドアの外人記者会見には、出なかったという。それはアメリカではこういう戦いは日常であるから、ニュースにならないのだという。
しかし、賛否両論である。

あるマスコミは、リクルートの江副氏との比較をしていた。江副氏も東大学生時代から、リクルートビジネスを考え出し、それから企業として成功した。しかし、最後は汚職問題でつまずいた。

それについて連想するのは、戦後まもなくてして起きたある金融事件である。東大生が金融業をやり成功する。記憶は定かでないが、ヒカリ商事とかいう会社だと思う。しかし、この東大生は自殺する。
どうも最後はよくない。ライブドアの堀江社長の今後はどうなるであろうか。

ライブドアは、長い間続いたプロ野球の古い壁を破った功績はある。ITは新しい産業だけだというだけでなく、発想も斬新である。確かに、インターネットは予測しない問題を適している。

最近、NHKのクローズアップ現代で、文学がインターネットの影響で、がらりと変わりつつあるという話題をとりあげていた。今の若者は、活字離れなど関係なく、自ら、インターネットで小説を書くのだという。作家という職業はプロでないとだめだという発想は古くなっていて、若い人も抵抗なく、インターネットで小説を発表する。ライブドアの堀江社長がテレビを含めインターネットによる変化を強調しているが、これはその前兆の一例であろう。出版界も変わってくることが予想される。

郵政民営化も、旧勢力ともめている。企業も戦後を築いたダイエー、西武崩壊などに象徴される日本資本主義、日本的経営の崩壊問題が続々出ている。

今、いろいろな大きな変化は幕末と似ているようだ。幕末、「ええじゃないか」という民衆の踊りが大流行した。これは、幕府の倒壊を予感した民衆の開放感の発露であると言われている。
それにしても「マツケンサンバ」は今、国民的な大流行だ。それは幕末の「ええじゃないか」と同じ現象なのだろうか。
ライブドアの行動に賛成するのは圧倒的に50才台に多いという。それは、戦後60年、自分たちが中心で働いてきた過去の日本的経営の倒壊を予感したあらわれであろうか。