長島引退と松橋球審
(H17年10月3週号)

NHKのシリーズもので「あの日を抱きしめて」というのがあるが、10月10日の放送では、1974年(昭和49年)10月14日の長島引退の日をとりあげていた。
私は、年代的には、長島より少し前のプロ野球に熱中していた。だから、熱心な長島ファンではなかったので、このテレビ番組は見ずに、10チャンネルの同じ時間帯の「たけしのTVタックル」を見ていた。NHKのほうは、念のため、予約録画だけをしておいた。

コマーシャルで、NHKにチャンネルを切り替えたら、ある人物の顔が大きく出てきた。見たことがある顔である。番組では期待していなかった顔なので思い出すのに、ちょっと時間がかかった。松橋君である。中学・高校の同期生で、高校卒業以来、会っていない。しかし、昔の面影はある。
彼は、確かノンプロに行き、キャッチャーとして活躍したと思う。それからプロ野球の審判になったように記憶する。すでに引退している。

この番組は、長島引退の日に関係したいろいろな立場の人の証言をもとに編集されている。松橋君は、長島の最後の試合の球審であった。そのときのスコアボードの写真を記念に持っているという。そこには、4番長島とともに球審として彼の名前が掲示されている。
彼は、NHKのインタビューに答え、長島の最後の打席の話をしていた。長島は、最後にショートゴロで、ダブルプレイで終わっている。

「たけしのTVタックル」を見終わってから、早速、録画でこの番組を見た。
確かに、審判は希望した試合に出ることはできないから、彼がこの長島の最後の試合の球審をしたことは、野球人としては宝くじがあたったような幸運であった。まさに「あの日を抱きしめて」である。人生の出会いは分からないものである。

この1週間前に、大学の同窓会があり、宴会の写真がメールで送られてきた。同窓会は、観光を兼ねて信州で行われたが、私は、用事があり出席できなかった。写真の顔を見ると、卒業以来、ほとんどあっていない顔が多く、大学時代を思い出しながら、それぞれの名前を推定した。
皆の老けた顔を見ているうちに、それぞれの人生が深く刻み込まれていることを感じた。日本の製造業の高度成長を支えた団塊の世代の一つ前の技術陣の顔であった。この後の団塊の技術陣も第一線から退陣しようとしているが、その活用は今後の大きな問題となろう。

次回の同窓会は是非、参加したいと思った。