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歩いて20分くらいのところに18箇所ある市営図書館の1つがある。最近、運動のため、散歩がてら通うようになった。運転免許証のような証明になるものを提出するとバーコードつきの図書カードを作ってくれる。
図書館は、2階建てで、下は児童図書が中心。2階が一般向けである。読書する机もあるが、ここで読んだことはない。そのうち、慣れたら、借りられない新聞雑誌類は、ここで読んですませようかと思っている。読書しているのは最近は、受験生のような若者が多いが、結構、中高年の男性もいる。
会員登録するとインターネットでもアクセスでき、蔵書の索引や予約も出来る。一度に6冊まで、2週間借りられる。
帰りも歩くので、荷にならないように、ハードカバーなら2、3冊くらいが限度である。
しかし、書棚に並ぶ、たくさんの本を見ると、圧倒される。何を読んでいいのか迷う。読みたい本をあらかじめ決めておかないと、大変である。
あるとき、何も借りたい本がないので、手ぶらで帰ろうと思ったら、階段を降りる横に大きな書棚があり、そこに多くの大活字本が整然と並んでいた。1冊、任意に取り出し開いてみたら、確かに文字が大きく読みやすい。
本の最後に、発刊者である社会福祉法人埼玉福祉会の「大活字本シリーズ発刊の趣旨」というのがある。活字が大きくなる必要性がある社会となりつつあるが、コスト面で一般の出版社ではふみきれないので、埼玉福祉協会が行ったとある。だから、一般の本屋では売っていないのだろう。
しかし、かなり前から、朝日新聞が活字を大きくしているし、岩波文庫でもワイド版というのがある。活字拡大の傾向にあるのではないか。
早速、今週の「師走(12月)半ばの14日」の四十七士の忠臣蔵討ち入りにあわせて、大活字本シリーズの時代小説で藤沢周平の「用心棒日月抄」と大仏次郎の「四十八人目の男」を借りて帰った。「用心棒日月抄」は、東北の藩から脱藩して、江戸で浪人する主人公がいろいろな用心棒をするのだが、背景に四十七士の討ち入り前後がからむ。
「四十八人目の男」は、文字通り、討ち入りの直前に脱落した小山田庄左衛門の視点から、赤穂事件を見たものである。
家に帰って読んだが、なるほど、目が疲れないから快適である。心理的にもリラックスする。普通の本は1頁、600字くらいであるが、大活字本は300字くらいだから、約倍の大きさである。パソコンの画面では10ポイント文字で200%にした大きさである。
字が大きいせいか、1冊読み終わるのが実に早い。限られた本しか見られないのが残念であるが、それでもかなりのバラエティである。パソコンでは、拡大は自由であるから、そのうち、インターネットで、大活字本なみの読書が出来る時代がくるかもしれない。
だが、そうなると、散歩の楽しみがなくなる。便利というのはいつも一長一短だ。
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