小企業のISO9001への挑戦:F社のその後
1.品質マニュアルの完成
 6月1、2日に訪問した40名の企業である九州のF社は、6月中にパソコンで日程管理を開始し、6月中に稼働を開始。効率的なISO9001システムの基礎が確立した。日程管理に使う工程表がパソコン化したので、これが品質計画書となりQC工程図は不要となった。
 7月に2回訪問して、システム設計を終り、各部門置が実施すべき準備業務と優先順位を準備日程として完成した。この日程を基礎に、最終の帳票設計を含め、企業側の担当責任者2名と1.5日をかけて、7月末に品質マニュアルの第1案を完成した。この企業は管理規定ゼロなので、これで後は技術的な文書の作成だけとなった。これも8月末には完成の予定である。
2.準備の並行推進
 推進日程に基づき、並行して、各部門で分担して進める準備活動は、8月末に完了し、予定通り、9月1日よりISO9001のシステムが全稼働できることが、ほぼ確実となってきた。すでに、不適合品の管理、是正・予防処置の活動は活発に進められている。
 予備審査は11月、本審査は、来年1月である。
3.内部品質監査員の研修
 8月末には、内部品質監査員を養成するため、完成したマニュアルとその簡単な12枚のフローチャート、及びISO9001の規格を逐条対比させ、1日で効果的な研修を予定している。参加者は、F社の中核10名である。一般に、内部品質監査員の訓練は、高額の研修料と、抽象的な内容のもので理解しにくいものが多いが、当研究所の小企業向けの研修は、安価で、かつ、その企業のマニュアルをテキストにするので自社の具体例が中心で理解しやすく、システムの定着に効果的という、一石三鳥の効果がある。
4.内部品質監査チェックリストの作成
 8月は、システムの実施上の問題解決、改善指導などを行い、並行してマニュアルを実態にあった無理のないものに微修正する期間である。並行して、内部品質監査チェックリストが1日で完成される。10名の内部品質監査員は、このリストをもとに9月より定着促進に向けて効果的な活動をすることになる。
 次回のニュースでその後の進行情況を御知らせしたい。