| 1・本審査合格 |
| 6月に予備調査し、7月より指導を開始した九州のF社(正式には、鹿児島県国分市藤田ワークス:従業員40名)は、9月より新システムを完成させ、稼働を開始し、11月5日に予備審査、12月3日に無事本審査を終り、合格の内示を得た。管理規定なし、工程設計のみでISO9001を獲得した。正式には、ヨーロッパの本部の承認を得て、年内に正式登録の予定である。 |
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| 2・工程設計のみでISO9001取得 |
| 同社は、板金プレスの部品メーカーで、栃木のアークテック社と同様に、工程設計のみでISO9001を取得した。審査機関は、アークテック社がロイドであるのに対し、F社の場合は、工程設計を設計管理として扱い、ISO9001を明確に認めているヨーロッパ大手のティフ・ラインランド技研である。すでに、この業種の多くの中小企業が、工程設計でISO9001取得を進めており、今後、このようなケースが増大するであろう。 |
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| 3・F社と製品設計 |
| F社が最初、コンサルテーションを受けたとき、「部品図面」は顧客が描いているので、製品設計がなく、かつ、工程設計ではISO9001がとれないということであった。ところが、たまたま、顧客のスケッチ図で注文が来ていた台車をCADで書き直していたので、コンサルタントは、これを製品設計として取り上げ、台車を製品群として扱い、ISO9001を進め出していた。 |
| しかし、これは、全く、ISO9001の設計管理の趣旨を理解していないごまかしである。清書行為は、設計行為でない。CADがまだ無い頃、アメリカでは、図面描きは図面工が行っており、技術者はしていないことが一般であった。技術者はスケッチ図で終りである。この技術者の活動が設計である。図面工の活動ではない。イギリスで、かって、設計事務所がISO9002を取得して問題になったことがある。それは、図面工が審査範囲で、本命の技術者は審査外となるからである。2000年改訂では、このようなずるい方法はできないことになる。 |
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| 4・工程設計の重要性 |
| いくら、図面を描いてもその品質保証は製造方法にかかっている。デミングは、方法がバラツキを減らすと言い、品質工学(田口メソッド)では、生産技術を優先させる。ジャストインタイムも製造技術の方法である。日本の品質が世界を席巻したのは、その背景に、これらの生産技術の向上にある。日本はその意味で、もっと、ISO9001を部品メーカーに適用し、ごまかしでなくその利点をもっとシステム的に強化すべきである。アークテック社とF社はその先鞭をつけたといえる。 |
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