| ある下請仕事をしている30名ほどの中小企業S社が、ISO9000を取得することになった。県の指導担当がそれを聞き、指導に来た。そして、「中小企業のためのISO9000:ISO/TC176よりの助言」は良い本なので、これを読んで進めるように助言されたという。これは、このホームページでもよく紹介している本である。日本のISO9000への代表委員でもある久米教授が訳し、その内容が良いので、中小企業だけでなく、大企業にも参考になると教授がコメントしている本である。このS社の管理責任者は、この本をよく読んだ。そして、下請でも、一部設計的な商品もあり、これを、経営の将来を考え、育成したいということから、ISO9001を選択することにした。 |
| 審査機関は、親メーカーが、すでにISO9001をとっており、その審査機関であるL機関を訪問した。応対に出てきたのは30才台半ばのOという主任審査員であった。そこで、「この本を読んで、準備しています」と「中小企業のためのISO9000:ISO/TC176よりの助言」を示したら、見もせず、「頭デッカチにならないことですな。」と言われたという。頭デッカチにならないようにと書いてある本をそういうのであるから、その審査員は読んでいないことは明確である。しかし、主任審査員たる者が、本部発行の本を読んでないとは言えないので、そう言ったのであろう。見え見えである。また、管理責任者が「こういう仕事をやりだしているので、設計活動がある。したがって、ISO9001を申請したい。」というと「無理にISO9001をとらなくてもよい。」と、持参した設計用の資料を見ようともしないということであった。「そんな設計がからむ仕事は営業すべきでない。」と経営権の侵害となりそうな発言である。 |
| そこで、別の日に、その機関の営業担当と会い、苦言を呈した。そうしたら、後で、この審査員から電話が来たので、その管理責任者は「持参した資料も見ないで、コメントするので、お宅には、頼みません。」と言ったら、いきなり、電話をガチャンと切ったという。「ビジネス活動を審査する審査員が、ビジネスマンの最低のエチケットを訓練されていないなあ。この人の名前は知られることになるだろうな。」とその管理責任者は言っていた。 |