Mr. Chapmanの返事(H12年6月第1週号追加)
 4月第1週にイギリスを訪問したときの企業のうち、計測器メーカーのDirector Mr. Chapmanに視察の御礼のメールを出したら、メールで返事が来た。私が訪問したとき、この企業は350頁にわたるマニュアルを10分の1くらいに減少させるように推進中であった。
 メールよると、現在、マニュアルの見直しとともに、電子化を進めているとのこと。それを進める中で、ペイジごとの改訂番号廃止という私の提案を採用するという。彼は私のアイデアをgood idea だと言い、確かにペイジごとの改訂番号は意味がないと返事に書いてあった。
 また、私が説明した3現主義については、はじめて知ったと言い、これが気に入り、日本語を用いて社内で使うという返事であった。この企業は、すでに、5Sを日本語で使っており、4月に訪問したとき、英語の説明が現場に掲示してあった。彼のメールには、「多くの欧米人は現場に行かず、ただ、オフィスで議論するだけである。問題を直接知り、実際的な解決を見出すのが正しい。」と書いていた。しかし、3現主義を知らなかったり、言葉だけで実行していない品質保証課は、日本でも結構多いようである。
 ある日本の工場で機械故障を減らそうと改善を支援したことがある。最初、故障したというので、現場に行くと、メンテナンスの人が故障の原因となった機械部品を新品と交換して、機械は正常に動いていた。そこで、交換した悪い部品はどうなったかとメンテナンスの人に聞くと、捨てたという。一番、情報の多い「現物」を捨てたことになる。3現主義の「現物」がない。
 それ以来、交換した悪い部品は、かならず、大事に保管し、皆でこれを囲んで議論するように方向転換した。故障が激減したことは言うまでもない。