ISO9000いろいろ
N社がISO9001再挑戦
1.ISO9000の第2段階
 最近、中小企業でISO9000取得を目指している企業が多くなっている。最初は、早くとって、差別化をはかるという目的が多かったが、次第に増加してくると、差別化はISO9000を取っているかどうかでなく、効果的なISO9000を取っていて、顧客の評価がよいかどうかということが差別化となる。すなわち、ISO9000システムの質が差別化となる。紙が多く、それは誰も見ておらず、2重帳簿的なシステムで苦労している企業と、簡潔で質の高いシステムで品質向上の効果をじりじりと出している企業との違いが差別化となろう。
 ISO9000先進国のイギリスの例を見ても、無駄に苦しんだ中小企業が、その継続段階で、システムを簡潔にして、持続的に効果を出すためにISO9000を改造している例を見るにつけ、いずれにせよ、日本でもその段階はすぐに来るであろう。特に中小企業では、手間のかかるシステムの導入は致命的で、一時的にISO9000をとっても、維持段階で問題を起こす危険性がある。
 皆で努力して、高級車(無駄の多いISO9000システム)を購入して、喜んだが、次第に維持費で苦労し、小回りのきく車を選んだ他社に対する競争力を失うことになりかねない。
2.工程設計とISO9001
 工程設計はISO9001の設計管理の対象とするかは、問題が多く、このホームページの2月4週号で、2月21日の東京でのDIS説明会の議論を紹介した。そのとき、参加者から「ISO9002を取得した部品メーカーであるが、今度の改訂でISO90002がなくなるが、工程設計を設計管理に含めるべきか。」という質問があった。講師であるISOの日本の委員は「その必要はない。私の関係している企業も工程設計はあるが、ISO9002である。」と回答した。しかし、これでは、理由にならない。そこで、質問者がねばって聞いたら「そんなにあなたの会社がISO9001をとりたかったなら、ISO9001をとったらどうですか。」という回答であった。それでは、結局、どうでもいいということである。結論が出ていないことになる。6月29日から京都で始まったISOの会議では、どうなるであろうか。