食品と医療サービスの品質問題、新聞をにぎわす(H12年8月5週号)
 8月16日から、20日の5日間だけでも朝日新聞記事では、下記のように食品の異物混入や医療過誤関係のニュースが報じられている。
16日
 カルビーのポテトチップスの袋にトカゲの死骸が入っていた問題で、渡り廊下のすき間など、川越保健所が指摘した3点の改善が済んだため、操業再開。
 山崎製パン・福岡工場の菓子パンに虫の死骸混入で購入した男性より苦情。工場側は、「製造ラインを検査したが虫はいなかった」としてパンの製造を継続。
 食品ではないが、共立ケミカルの基礎化粧品の表面にカビのようなものが発生したのが見つかり、製品約2万個を回収すると発表。
17日
 異物ではないが、関東共同乳業の低脂肪乳が「薬品臭い」という苦情があり、回収を開始した。千葉市保健所が立ち入り検査した結果では、加工乳を詰めるノズルの洗浄にエタノールを使用しているが、この匂いが移った可能性が高いという。
 山崎パン・千葉工場の虫は、ハチの1種と分かり、千葉保健所は、パンの包装工程中に混入した可能性が高いとして、改善を要求。
18日
 山崎パン・千葉工場、また、虫の混入。自主回収開始。
 日本ケロッグの加工食品に異臭があるとの苦情があり、回収を決めた。
 韓国製キムチに蛾の幼虫混入。輸入業者が回収を開始した。
 日大板橋病院で、注射ミスの医療過誤で、89才の男性死亡。ブドウ糖液を注射すべきところ、降圧剤を注射。
19日
 日本ケンタッキー・フライド・チキンのプリンからプラスチックの容器の破片混入。自主回収開始。容器のデザインを含めた対応が必要とのこと。
 18日の日本ケロッグは、別の加工食品も回収。群馬県衛生食品課は、異臭の原因はアーモンドの劣化とみているという。
 ヤクルトの缶飲料に、工場内の感知器の部品が混入。回収開始。
 ニチロのミートソースに、工場内の充填機のステンレス製ボルト1本混入。ゆるんで落ちたらしいとのこと。
 この日、また、雪印の脱脂粉乳に毒素を発見というニュースがあった。
 横浜市立市民病院で、人工呼吸器の空気もれ。人工呼吸器の部品の一部にヒビが入っていたというが、原因不明とのこと。患者は、命をとりとめた。
20日
 不二家のパイ菓子に生きていたアリが混入していたとの苦情があった。同社で回収開始。製造後、4ヶ月をすぎているので、何らかの原因で、包装が破損し、アリが入り込んだ可能性が高いという。
 山崎パン・松戸工場でも7月にパンに虫混入の苦情があったとのこと。虫は穀類に発生しやすいシバンムシだという。
 JR西日本フードサービスネット・大阪工場で製造した弁当にハエが混入していて回収。同じ工場では、3日前、サンドイッチに蚊が混入していたとして、製造を中止したばかりという。同社は原因が分かり、対策が立てられるまで、弁当とおにぎりの製造を中止するという。
 これに地方紙の記事を含めるとさらに増大するであろう。消費者の関心の高まりか、トラブルの事実上の多発か。