横浜市のリサイクル率の向上による環境改善
(H18年1月4週号)

最近、町内会の回覧で、ゴミについて説明したビデオが回覧でまわってきた。20分くらいのものである。早速、見たら、最初に中田市長が、ネクタイなしの開襟のワイシャッツ姿のラフなスタイルで、語りかけるように前かがみの姿勢で、5分くらい語り始めた。

趣旨は、三年ほど前からはじめた分別処理によるリサイクルの効果と分別への市民の協力に対する感謝、そして、分別処理の後、どのようにしてリサイクルされているかの情報提供である。確かに、分別処理の後のリサイクルまでの工程は、ビデオであるとよく分かる。

プラスチック、ペットボトル、缶、乾電池、古紙、ダンボールなどによって、処理工程が異なるし、リサイクル品もいろいろである。工程は動きであるから、写真よりもビデオによる解説は適切である。

焼却炉で焼却していた家庭ゴミは、この分別をして、リサイクル化を進めてから、約三割減ったという。その結果、そろそろ建て替えをしなくてはならなかった二つの焼却炉が不要になったので、一千百億円の建て替え費用が浮いたという。そして、焼却炉は閉鎖されるので、その運用費用約三十億円は減り、かつ、焼却による炭酸ガスの発生がなくなり、それは横浜市の現在の森林量と同じ効果で、横浜市全体に杉を数千本植えたに等しいという。リサイクルにかかる費用は二十億円程度であるというから、十分、お釣りはくる。

なくなる二つの焼却炉は、私の住んでいる区と隣の区にある。1つの焼却炉は私がこの地区に住みだしてからであるから、三十年くらいたつ。たしかに、最初、住むようになったときは、ゴミのうるさい分別はなく、どんどん捨てていた。皆、この焼却炉に放り込まれていたのであろう。すごい能力の焼却炉であると思ったくらいだ。焼却炉の近くにスーパーがあるが、高い煙突から、薄い煙が立ち上るのをよく見たものである。これがなくなるのであるから、たいしたものである。
この火力で近くの老人センターのお風呂を沸かしていたが、これはどうなるのかなと思った。まあ、次の世代にきれいな都市を残すために、そのくらいはどうでもいいであろう。
この分別処理は、私の住んでいる区など、いくつかの区でテスト的にはじめ、逐次拡大してきたものである。

家庭ゴミの分別を協力していた中には、市街地の小さなオフィスも多く含まれているから、中田市長の感謝の対象には、これらの会社も含まれていたであろう。
そういう小企業に対して「紙・ゴミ・電気の節約は、ISO14001:2004の環境目的・目標としては認められない。」という審査機関は、横浜市のこの「家庭ゴミ」の分別処理による偉業を評価する資格はないだろう
(このホームページのISO14001規格関係コーナーの「S社のISO14001:2004移行審査:H17年11月2週号」「ISO14001:2004について間違いだらけのA審査機関:H17年8月1週号」参照)。

中田市長は家庭ゴミ減少でも大変重要な環境目的・目標となることを示したのである。