| T 氏: |
ISO14001の「4.6マネジメントレビュー」のあらかじめ定められた間隔という考え方が理解できません。レビューは最高経営層が顧客ニーズをはじめ、世の中や社内の流れや問題に常に向き合い、対応してゆくかどうかを適宜英断することだと思います。規格で要求しているマネジメントレビューのインプット情報が発生した時に、適宜行うことになると思います。その結果、必要な機能や組織変更、会社の方向性を示すことになるのだと思います。これを定期的に実施するとなると、レビューの時期まで待つことになります。
at planned intervalsの直訳は予め定められた間隔かもしれませんが、個人的には「例えば、内部監査の報告を受け、すぐに決定できないこともあるので、いつまでに決定します。」という待ちの間隔の意味だと思うのですが。昔で言う「追って沙汰する」の時期を経営者が自ら設定することが常識的に必要だと思います。それとも規格でいうマネジメントレビューは全く別の発想のものなのでしょうか。
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| 私のコメント: |
ISO9001:2000のマネジメントレビューが参考になります。「中小企業のためのISO9001」の5.6の解説では顧客の苦情の処理を次回のマネジメントレビューまで待つようでは、顧客を失うと解説しています。ですから、マネジメントレビューの趣旨は、個々の問題を扱うのでなく、個々の問題から一歩下がって、品質マネジメントシステム全体を俯瞰することが望ましいとあります。
個別対応だけに没頭しないで、年1回くらいは、忘れずにマネジメントシステム全体を見直しなさいという意味と思います(このホームページの2000年版項目別分類コーナーの5.の「中小企業のマネジメントレビュー:H16年3月3週号」、「マネジメントレビュー問題続く
H16年3月4週号」、「品質会議とマネジメントレビューの関係:H16年1月4週号」参照)。だから、定期を要求するようになると思います。ですから、マネジメントレビューは、個別の日常問題レベルの討議の場である中間管理者の月次会議などの議題にはなじまないと思います。
ISO9001:2000の「5.経営者の責任」は、経営者が下に移譲できる「確実にする」という項目と、そうでない項目が下の表のよう分かれています。
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ISO9001:2000項目番号 |
「確実にする」の有無 |
5.1
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無 |
5.2
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有 |
5.3
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有 |
5.4
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有 |
5.5.1
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有 |
5.5.2
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無 |
5.5.3
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有 |
5.6 |
無 |
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| マネジメントレビューは「確実にする」業務ではなく、自ら行なう業務です。それは、今までの趣旨からして当然ですね。マネジメントレビュー会議と称して、その議事録に社長が判を押すだけのマネジメントレビューは、規格の趣旨を理解していない形ばかりのものですね。 |