| A 氏: |
前から変だと思っていたのだけれど、ISO9001:2000の「7.4.3 購入製品の検証」に検証の記録要求がないね。一方で、「8.2.4 製品の監視及び測定」では、合否判定基準への適合は記録することになっている。購入製品の検証も合否判定基準への適合と言えるので、本来、記録が必要なのでは?あまり聞かないが、審査で、うるさい審査員とはもめることもあるだろうね。
|
| B 氏: |
ところが、「7.4.3 購入製品の検証」では(4.2.4参照)という明記がない。だから、厳密に言うとshallの記録要求がないことになる。「7.4.3 購入製品の検証」では「必要な検査及びその他の活動」とあるが、逆に、「8.2.4 製品の監視及び測定」には、「検査及びその他の活動」という文章はないしね。対応していない。
|
| A 氏: |
だから、「8.2.4 製品の監視及び測定」を「7.4.3 購入製品の検証」に当てはめるには同じ単語がないという理屈になるね。
|
| B 氏: |
ISO9000:2000の用語定義には、「検査」の定義はあるが、「監視及び測定」の定義がない。測定も測定プロセスの定義だけだ。
|
| A 氏: |
その点、検査について2000年版はあいまいな点が多いね。検査の代わりに「監視及び測定」を使っているが、中途半端だね。検査という用語は激減してはいるが、まだ使っている箇所がある。検証との違いもあいまいになったしね。製造業にとっては分かりにくくなったね。
|
| B 氏: |
「8.2.4 製品の監視及び測定」では「個別製品の実現の計画に従って、製品実現の適切な段階で実施すること」とあるが、その製品実現計画の要求の7.1項のc)では「その製品のための検証、妥当性確認、監視、検査及び試験活動」とあって、8.2.4の「監視及び測定」の用語と明確にリンクしていない。
このc)を「製造実現の適切な段階における『製品の監視及び測定』並びに製品合否判定基準」と簡潔に統一して明記すれば、「8.2.4 製品の監視及び測定」と直接、リンクして分かりやすいんだが―――。
|
| A 氏: |
そうなると、受入検査や検証が必要なら製品実現計画に含まれるので、「7.4.3 購入製品の検証」は、独立して定める必要はなくなる。明確に8.2.4に統一される。
これは工程内検査も同じことが言えるね。
|
| B 氏: |
確か、2000年版改訂の最初の草案段階では、「7.4 購買」には最初、受入検査要求がなく、後で追加になったと中間報告会で聞いたことがある。そのためか、「7.4.3 購入製品の検証」には、(4.2.4参照)がもれたのかね。ドタバタして追加された形跡を感じるね。Doの計画に8.のCheckの計画が含まれるという矛盾があるね。
まあ、いずれにせよ、受入検査であろうと受入検証であろうと、経理の支払いと関係するので、税務上の記録要求があるから、どの会社もISO9001のために、新規に作る記録はないだろうね。
|