設計レビューの意味
(H18年5月4週号)

A 氏: ISO9001:2000の「7.3.4 設計・開発のレビュー」の意味がピンと来ません。日本語で見直し、設計審査、デザインレビューとか翻訳されていますが、これらも少しずつ意味が異なっているように思います。当社では以下の様にしています(ついでに私の解釈を右欄に対応して示す)。もっとも、レビューを省略している簡単な設計もあります。

 

NO. 当社設計業務の
順序
内容 私のコメント
ISO9001:2000番号
(設計マネジメント活動)
設計プロセス
1 設計仕様書作成 顧客要求事項の明確化 7.3.2設計インプット
-
2 企画図面作成

設計仕様書に基づき作成
-
第1段階
7.3.5設計検証
-
3 レビュー 設計仕様の反映、実現手段の適切性、コスト、生産性の確認 7.3.4第1段階レビュー
4 試作図作成 上記レビューの指摘事項の反映
-
第2段階
7.3.5設計検証
-
5 試作品評価 レビュー結果で試作を繰り返す 7.3.4第2段階レビュー7.3.6妥当性確認
6 評価結果レビュー
7 生産図作成 上記試作評価パス後に作成
-
第3段階
7.3.5設計検証
-
8 生産試作品評価 設計仕様の反映、実現手段の適切性、コスト、生産性の確認 7.3.4第3段階レビュー7.3.6妥当性確認
9 妥当性確認

 

 

私のコメント: ISO9001:2000の7.3の要求は、上表の右端の設計プロセスについていのマネジメント活動の要求です。7.3.4設計のレビューは歴史的にデザインレビューとしてISO9001以前から設計管理で行われてきた手法です。最初に設計に与えられた目的が設計が具体化するにつれて、ずれて来てはいないかをマネジメントするものです。あまり、ずれないうちに修正するために、設計プロセスの切れ目(適切な段階)でチエックを行います。一種の設計工程の工程内検査です。最終検査だけでは打つ手が遅くなります。設計検証と違うのは、レビューのほうは設計部門だけでなく、営業、製造、購買、専門家などの参加があることです。設計検証は設計アウトプットがあれば、必ず、必要です。検図と考えたほうがいいでしょう。貴社の場合は、3つの設計プロセスの切れ目ごとにレビューを行っていることになります。この場合、設計以外のどの部門の参加を求めるのかが問題となるでしょう。レビューの段階数や参加者は製品の複雑性によって異なります。これは7.3.1で製品ごとに計画することになります。
なお、貴社では、7.3で生産図の検討を行っていますが、これは工程設計を7.3に含めている方式となります。