| A氏: |
当社ではトップマネジメントは事業部長になります。事業部はいくつかの部からなります。年度ごとに事業部の方針・目標をたて、半期に一回、事業部長と各部長が集まり、方針・目標の実施結果を総括し必要があれば方針・目標を変更しそのなかで各部の使命を明確にしますが、
ここで、方針・目標の実施結果の総括が規定でいうところのマネジメントレビューにあたるかということに疑問があります。
インプット情報は年度のはじめに策定した方針・目標の実施結果(達成結果)で、アウトプットは次期の方針・目標ということになります。
品証部内では、インプット、アウトプットが規定要求事項を満たしていれば、これらがマネジメントレビューであると言えるし、その結果の記録は事業部全メンバーに説明したときに使った資料であると言う意見があります。
私としては、方針・目標の実施結果も含めてもっと大きな経営判断をするのがマネジメントレビューのような気がしますので、これだけでは不十分と考えています。
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| 私: |
おっしゃるように、大きな経営判断をするのがマネジメントレビューの本来の趣旨だと思います。
「中小企業のためのISO9001」では、「顧客の苦情の処理を次回のマネジメントレビューまで待つようでは、顧客を失う。」と解説しています。ですから、マネジメントレビューの趣旨は、「個々の問題を扱うのでなく、個々の問題から一歩下
がって、品質マネジメントシステム全体を俯瞰することが望ましい。」とあります。
ですから、マネジメントレビューは、個別の日常問題レベルの討議の場である上級、中間管理者の月次会議などの議題にはなじまないと思います。インプットは下位レベルからの参考データであり、アウトプットとは直接の関連はありません。
インプットを参考に、これを化学反応のように咀嚼して、ときには、数年先のことを考え、かつ、経営レベルですから、貴社の場合には、億円単位くらいの問題を扱うことになるでしょう。これらは、場合によっては、役員会などのレベルになります。したがって、マネジメントレビュー記録も経営者の個人メモ的なものになります。
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| A氏: |
そのメモはどのように記録として残し、審査時に審査員に提示すればよいでしょうか。極秘事項が含まれこれを審査時には提示することはできない場合も発生します。
その場合でも、レビューのインプット、アウトプットが分かる書式は必要と思いますが。方針実施結果を含めたもっと大きな経営判断と私も書きましたが、あまり話しが大きすぎますとわれわれの管理レベルを超えたものとなり、事務局で管理するものではなく、経営者自身が管理することになります。
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| 私: |
私が指導した企業では、マネジメントレビュー記録書は、社長個人保管です。品質保証部門などの事務局は関係しません。経営レベルのものだからです。
よく部長会議などの議事録を適当に事務局がまとめて、下書きして社長が印を押すだけというマネジメントレビュー記録書がありますが、形だけのISO9001:2000をとるには、これでよいですが、本来、トップが自ら行うマネジメントレビューになりませんね。
トップの個人メモですから、機密事項的なこともあるでしょう。その場合は審査員にその部分を見せなくてよいことになっていますし、審査用には書かなくてもよいことです。今までの私の経験例ではそのようなことはありませんでしたが。
マネジメントレビューのメモ内容は、ISO9001:2000のshallの要求した内容でないといけないので、A4判1枚の用紙を作り、これに具体的なインプットを記入し、アウトプットもa)b)c)の3つの要求があるので、その欄を設定します。議事録をとろうと部下への指示は、口頭です。ですから、マネジメントレビュー記録には自分のメモとして記録します。
小泉首相でも大臣には口頭指示でしょう。下のほうにいくと文書指示になると思いますが。
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