shallに基づくシステム構築と審査のその後
(H18年8月5週号)

1.V社
V社はshallで一貫してシステムを構築し、外資系のB審査機関の審査も適合性の審査要求でのぞんだ。
先月に3年目のISO9001:2000とISO14001:1996の統合マネジメントシステムの更新審査が2日にわたりあった。
審査開始のときに、N主任審査員が「審査方針として、ISO要求事項に適合しているか、いないかという見方で審査します。」と明言した。
その日、社長はN主任審査員を車で宿に送る車中で「あの最初の挨拶があり安心しました。率直に言わしてもらうと、最初のA主任審査員は助言の連発で、拒否すると声が大きくなり往生したものです。」と言った。
N主任審査員は「そうでしたか。94年頃までは、そういう審査態度が普通だったと思います。A主任審査員も良かれと思ってのことだったと思いますが、私たちも気を付けます。」
ということであった。
翌日の審査では、一緒に来ていたF審査員が教育訓練で力量のレベルアップをもう少し具体的に見えるようにできないかと、いつもの過剰な助言があり、同社の考え方を説明し修正不要とした。
N主任審査員は昨日の社長との車中の話のこともあるので、困った顔をしていた。
社長は「ブレーキを掛けてもこれだから、何も言わなければ推して知るべしだ」と思ったという。

2.M社のシステム再構築
M社は20人くらいの会社で製造機能は外注を使う。あるコンサル会社のコンサルでシステムを構築し、日系のK審査機関でISO9001:2000を取得した。
今年、10月が維持審査であったが、すでにシステムは重く、二重システムになりつつあった。計画書を実施が終わってから後で書いているのである。
管理責任者は、いち早く、危機を感じた。私に助言の依頼が来た。

調べたら大手型のシステムであった。
何故、こんなことをやっているのかと聞くと、コンサルが言うからということであった。
shallは完全に無視でシステムは設計され、既存の大手型モデルを押し付けられ、20人規模の会社にあったものではなかった。当然、shallの指導はなかった。
再構築となった。shallベースで63あった帳票を14に減らして、再設計した。
減った帳票はムダであり、むしろ、品質を低下させるものであった。
それは結局、ISO9001:2000をとる前の帳票に戻ったことになった。
まだ、こんなコンサルがあるのには驚いた。
痛手がモラル低下のような深くならないうちに手当てができた。
M社は、後、V社のように、審査機関とのshallによるバトルが残っている。