ブログによるISO審査風景・その後
(H19年1月1週号)

このHPの審査/コンサル体験談コーナーの2.審査現場の問題事例の「ブログによるISO審査風景:H18年10月2週号」1.審査員にマニュアルを薄くせよと改訂を要求された会社のその後がまたブログに掲載されている。
11月11日に本審査が行われ、その記事の概要である。

「9月の書類審査を受けて、マニュアルも直したが、本審査ではさらに審査員がじっくり見たので、またまたマニュアルをいじらないといけなくなった。
高いお金を出してコンサルタント頼んだのに結局、完璧には程遠い内容となった。
審査員は『コンサルタントには書類の作り方を教わっただけですね』という。
つまり、データ分析は出来ていても、それをどのように展開するかという見解が全然出来てないという。
ISOは書類を作ることだけが目的ではなく、それを作ることによって何が見えてくるか、何かが見えてくるような帳票を作らないと継続は出来ません』という話である。
『意外におたくのコンサルタントはそういう指導はしていませんね』と言う。
そのとおりだといわざるを得ない。
本審査のリハーサルをするといってしなかったこともある。
審査員は事務所1つの保管なのに、わけのわからない帳票が多すぎるとすごい批判でした。でも決して間違っているわけではないと思うんですが。
審査しながら、『こうしたほうが楽ですよ』と次から次へと帳票が省かれていきます。
マニュアルも『この一文を入れると、この帳票が要りませんよ』という感じです
ただ事務員2人で書類を作っているのがばればれで、やばかったです。
一応指摘事項を直して提出すればこれで審査終了。
うまくいけば認定が年内におります。
しかし、これがスタート。
ISOは維持がたいへんなのですから。」

私のコメント
審査なのか、コンサルなのか、まったく混乱した本審査である。
ISO9001:2000の要求するshallを過不足なく満たしているのか、不明である。こういう審査の特徴は、審査側にも企業側にもshallが登場しないことである。

企業側は引っ張りまわされているだけで、審査員の言う「どのように展開するか」などという自主的なPDCAサイクルをまわすことを審査員自ら破壊している。
ムダな書類が減るのは結構だが、何故、必要がないのかの理解が企業側にない。
「審査員が書類を減らせと言ったから減らした。それで認証をもらえば結構だ」という姿勢だけである。
審査員個人の好みにあったシステムに作り直され、認証となったわけだ。
書類は少なくなっても意味がわからないシステムになっただけに維持は大変であろう。

いまだに、こういう審査が横行しているのは、ISO9001:2000の基本的な問題点である。
今年も継続するのであろうか。