あるISO14001:2004第1次審査風景
(H19年8月1
週号)

M氏:当社は中小企業で私はその管理責任者です。
ISO14001:2004の第1次審査を受けました。
不適合はありませんでしたが、2つの指摘を受けました。
まず、第1の指摘は4.3.2に関連して当社は「関連法規及びその他の要求事項登録表」に規制名称欄へ法律名を登録しているのですが、「その他の要求事項」の記載がない点と、規制事項・基準は○条だけでなく、規制数字などの内容も書いたほうが今後のために良いのではとの指摘を受けました。そのため、4.5.2の順守評価を再度、行った方が良いと言うことでした。

私のコメント:規制数字を書くのが今後のために良いというではということですが、どういう「良さ」を貴社として感じるのですか。

M氏:今後のためにというのは、この「関連法規及びその他の要求事項登録表」だけ見れば、理解できるように内容も書いたほうが使いやすいのでは、とのことです。
規制値などを明確に答えられなかったのでこのような指摘になったと思います。また、法律名以外の「その他の要求事項」については、説明が出来ませんでした。

私のコメント:法令や規制の原本を他に保管しているのですから、それを取り出して審査員に説明すればよいことで、規制値を羅列しても普段使う数字でない上に、転記ミス、不必要な改訂の管理などで「良さ」はないと思います。
「便利さ」は必ず「維持できないコストの発生」と裏腹であることをビジネスマンとして意識すべきです。

「その他の要求事項」とは例えば貴社の場合、顧客の要求とか、業界団体の要求などです。これは貴社の場合、将来は分かりませんが、今のところ「その他の要求事項」がない業態だと思います。
経験上ないものは、説明が難しいと思います。
審査員は管理責任者の理解不足に意地悪くつけこんだのでしょう。必要なのは内部の再審査でなく、管理責任者の理解不足の解消です。

M氏第2の指摘は環境側面の特定に関することで、「使用」と「消費」について考慮した方がよいとの指摘を受けました。

私のコメント:消費と使用について考慮したほうがよいという審査員の言った意味がよく分かりません。

M氏:付属書AのA.3.1にあるa)からh)の例で言っていたように思います。

私のコメント付属書は審査規格ではありません。
「付属書A」のA3.1に環境側面の「アプローチ」の例がa)からh)まで羅列されていますが、ここに「消費」と「使用」という言葉の使い分けはありません。
そもそも、「電力消費」と「電力使用」は同じことです。
それは常識レベルの問題です。
こういうshallと関係のない抽象的な「神学論争」は審査では避けるべきでしょう。