1.2年前のトラブル
2年前に、T社に来たS審査員が審査の開始前に「最初の審査では、不適合が20から30くらいでます」と言っていた。
T社では6つの不適合が出たので、その対応を相談された。全部、審査員の個人的な判断でshallの要求にないものであった。
私が社長に「何故、この不適合は対応する規格がないと反論しなかったのですか?」と聞いたら、「いや、20や30の不適合が出るというので、6つは少ないと思ってあまり追求しなかった」と返事が返ってきた。
審査機関に6つの不適合は該当するshallがないというクレーム書を提出して了解された。
2.今年のトラブル
今年3月にN社に来たY審査員が審査の開始前に「最初の審査では、不適合が20から30くらいでます」と言っていた。
驚いたことに審査員は違うし、年月がたっているのに同じことを言っていた。
N社の場合はこの審査員による不適合はゼロで、よくできたシステムであると評価された。
3.私のコメント
他にも、こういうようなことを審査開始前に審査員が言うということをよく聞く。
これは原因が次の2つがあるようだ。
1.審査員の「個人規格」による不適合指摘
1つは、上記の1.のトラブルのように規格に要求にないことを審査員の「個人規格」で不適合にしてしまうことである。本来、「観察事項」とすべきことである。
これを企業側が規格をよく理解していないで呑んでしまうと大変なシステムとなる。
2.企業側のシステムに不備が多いこと
これは、企業が規格をよく理解しておらず、他社例を参考にした場合に多いようだ。コンサルタントの指導でシステムを構築した場合、コンサルタントがある企業のモデルを押し付ける場合、同様な問題が発生する。
この場合の特徴は、不適合が存在するが、逆に、規格要求のない無駄なシステムも存在するということである。
これと審査員の「個人規格」による不適合が混在すると悲惨なことになる。
要するに、2つの問題に底辺で共通していることは、企業側が最初、システム設計をするときには、shallの勉強をきちんとしていないことである。
しかし、いきなり規格の勉強からはいると、直訳語で企業側は頭が痛くなる。
そこで、私の場合、規格の勉強は、私がその企業に入り、その企業なりのシステム案を考えて、shallをその企業用語で解説できるようにしてからするようにしている。
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