| 2000年改訂では、おなじみの20項目が大きく変わった。それは、単に、実務レベルの構成の変更だけでなく、改訂にあたってPDCAサイクルとか、品質管理の8原則など、基本的な考えが表面に出てきた。これと実務のつながりが明確でないことが、改訂版を分かりにくくしている。イギリスのBS5750の歴史を見ると、1970年代の経済の停滞、国営企業の民営化という経済状態に加え、「日本の奇蹟」による品質攻勢に対抗する手段が必要という国家的な判断があり、これで急速に拡大したことが分かる。日本の民間先導型と異なる。 |
| しかし、イギリスの20年になろうとするその普及結果は、必ずしも、かんばしくない。イギリスが、品質で日本レベルになり、日本を抜いたという「イギリスの奇蹟」にはなっていない。むしろ、2000年では、自動車では、ローバーを失う結果となっている。イギリスの「Quality World」1995年11月号でも、改訂の理由の1つとして、「この品質保証規格に対する多くの苦情は、規格を守ることが、そのまま、製品の保証にならないことである。」としている。効果のないあせりであろうか。 |
| トヨタ生産方式は、品質向上に効果的であると実証されてから、世界的に広まったのに対し、ISO9001は、取引条件からスタートしているので、この問題は、今後、継続するであろう。日本でもISO9000、ISO14000を取得し、HACCPを認証しても、品質保証や、環境保証、衛生管理で問題を起こしている例があるのと似ている。 |