「Y氏の質問」
このHPのISO9001項目別分類コーナーの7.4で「購買の評価基準:H16年11月2週号」に評価表があります。この表で材料業者・外注業者・運送業者とありますが、運送業者は含まれるのでしょうか?
規格では、“規定された購買要求事項に、購買製品が適合することを確実にすること。”とあり、製品とは、プロセス結果であり、規格の適用範囲の一般の参考に“製品という用語は、顧客向けに意図された製品又は顧客が要求した製品に限られて使われる。”とあります。そうすると運送業者は購買製品を適用できないと思いますが――。
なお、当社では、設備機器の購入業者、校正業者は購買管理からは除外しています。 「私のコメント」
購買活動を広くとらえると、「材料購買」と「工数購買」に分かれると思います。
「材料購買」とは、材料を加工して製品を作り、顧客に提供する場合の材料の取得です。
「工数購買」とは、通常、こちらから材料や途中まで加工した材料を購買先に提供して、必要なプロセスを委託して納入してもらう場合です。
通常、7.4は、材料購買が中心です。
これに対して、ISO9001:2000では、「工数購買」は4.1で「アウトソースする場合(外部委託あるいは外注委託すること)」として扱っています。
そして、4.1では「アウトソースしたプロセスの管理について、組織の品質マネジメントシステムの中で明確にすること」とあるので、私は、「7.4 購買」の中で統一して扱っています。
したがって、ご質問の評価表の上に、「規定された購買要求事項に購買製品が適合することを確実にするため、『及び外注委託した』管理を確実にするため、下表の手順概要により購買の管理を行なう。」と、「外注委託」を含めることを明記しています。
すなわち、購買マネジメントシステムは材料購買も工数購買も同じ考えで行います。
この方が実務的にも分かりやすいと思います。
そのために、この表では材料業者以外に、アウトソース対象である外注業者、運送業者が入っています。
外注業者は「7.5.1 製造プロセス」、運送業者は「7.5.5 製品の保存」の社内プロセスをアウトソースしたと考えられます。
設備機器の購入業者は特にISO9001:2000では明記していないので、通常は含みませんが、校正業者がいるときは「7.6 監視機器及び測定機器の管理」の一部のプロセスをアウトソースしたと考えられるので、7.4 購買に含めています。
これらのアウトソースしたものは、プロセス終了後には製品(アウトプット)として提供されます。すなわち、材料と同じように「購買製品」が発生します。したがって、アウトソースした業者に7.4.1、7.4.2、7.4.3が適用できます。
これが「アウトソースしたプロセスの管理」になります。
運送業者の場合は、運送プロセスは「配送完了」というサービスが製品となりますし、校正業者の場合は「校正完了」というサービスが製品となります。
なお、このHPのISO9001項目別分類コーナーの4.1の「4.1の参考2の問題点:H19年7月2週号」を参考にしてください。
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