「M氏の質問」
先日、環境・品質統合のサーベイランスを無事終わりました。
審査の結果についてですが、観察事項としていくつか指摘を受けましたが、ほとんどは、変更等不要と判断しておりますが、下記の審査員の指摘項目について、対応するかの判断にまよっております。
「審査員の指摘事項」
「プロセスの監視については、内部監査での監視だけでは不十分」 製品実現のプロセス監視については、当社マニュアルでは、製造関係は「工程管理票」で管理するとありますが、顧客関連プロセス、設計プロセス、購買関係については、内部監査によるとしております。営業、設計、購買の進捗確認を加えた方がよいのでしょうか。
現在、当社では、これらのプロセスは電話や口頭での進捗確認しかやっておりません。
「私のコメント」
1.進捗管理・納期管理・日程管理と「8.2.3 プロセスの監視及び測定」との混同
これは別のものです。8.2.3はあくまで「品質マネジメントシステムのプロセスの監視及び測定」です。これは94年版に「4.9 工程管理」というのがあり、これを日本語から納期管理だと誤解していた例があります。規格本文をよく読めば、品質についてのプロセス管理であることは明らかです(このHPの基礎知識コーナーの「ISO9000と納期管理:H12年12月1週号」参照)。
2.内部監査とのダブリ
8.2.3のプロセスの監視及び測定の対象は、規格で「品質マネジメントシステムのプロセス」とあるように、目的はプロセスが品質要求を満たしているかを問題にしています。
「品質は工程で作られる」というように、製品の検査では手遅れなので通常は、製造関係ではプロセスの加工条件の管理などで品質を保証します。
しかし、顧客関連プロセス、設計プロセス、購買関係は、そういう製造に対応する物理的な監視及び測定はありません。
顧客関連プロセスでは7.2.1の製品要求事項の明確化、7.2.2の製品要求事項の確認、7.2.3の顧客とのコミュニケーションが行われているかの品質を保証する行為(品質マネジメントシステムプロセス)として監視及び測定することになります。
設計では設計計画、設計検証、設計審査、設計の妥当性確認などの設計プロセスが計画した通りに行われているかが、設計プロセスの品質保証面での監視及び測定になります。
購買も同様で、7.4.1で適切な購買先を選択しているか、7.4.2で購買情報を明確にしているか、7.4.3で購買製品を検証しているかの品質マネジメントシステムプロセスが監視及び測定の対象となります。
このように考えるといわゆる製造活動のように直接製品の品質に関するものは途中プロセスで製品の監視及び測定や製造条件の監視及び測定で品質の管理が可能ですが、営業、設計、購買などは個別の品質を監視及び測定するのは、品質マネジメントシステムのプロセスの監視及び測定と同じになります。
したがって、品質マネジメントシステムの監視及び測定を行う内部監査と同じになります。
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