| このHPの新着ニュースコーナーの「ISO14001:2004の見直し:H19年10月5週号」でふれたS社は、先週、ISO14001:2004の出直し審査を無事に終わった。
S社は、本社と3工場の4つのサイトがある。03年にISO14001を取得したのは、このうちの1つのサイトであったが、今回は全サイトの拡大審査もかねたものであった。
1.統合マネジメントシステムの先陣としてのISO14001:2004の拡大審査
(1)管理規定ゼロ、文書の7割減、文書番号廃止、配付台帳廃止
今回、ISO14001:2004を見直したのは、最終目標はISO9001:2000とOHSAS18001:2007を統合したシステムなので、まず、3つのサイトで拡大審査を受けておくことが必要であった。
そして、統合マネジメントシステムを構築するのに際して、最大の難関であるISO9001:2000をムダのないマネジメントシステムとして構築するには、現在のISO14001:2004から出直さないと、現在でも書類過剰であるのに、従来のやり方を継続するとさらにISO9001:2000で膨大な書類システムができることは明らかであった。
そこで、管理規定ゼロ、文書の7割減、文書番号廃止、配付台帳廃止など、見直したISO14001:2004で4つのサイトを新しくシステムを構築し直した。
環境マニュアルは管理規定ゼロに関わらず、20頁で簡潔になった。
(2)法令順守の問題
驚いたことに、出直しでシステムを構築していたら、03年から認証を取得していたのに、法令を守っていない項目が2つ出てきた。
過去の審査では指摘されず、経過していたものである。
当然、これは法令の要求通りに今回は対応した。
(3)審査機関の変更
S社には審査機関から同じ審査員が数年、続けて来ていた。その審査員は、この大改革した書類システムに驚いて、不毛な議論でもめるのではないかと予想された。
また、この審査機関はISO9001:2000の審査では文書過剰要求が多いということであった。
そこでS社は、審査機関を代えることにして、4回目の維持審査は断わった。
大した費用もかからず、審査機関の変更ができた。
したがって、今回のISO14001:2004の3つのサイトの拡大審査はこの新しい審査機関の審査となったのである。
審査は社長がまず、最初から「shallで審査してくれ」と要求を出したのでスムースに行われた。4年前の審査ではS社はshallさえ知らなかった。
2.今後の対応
管理規定ゼロ、文書の7割減、文書番号廃止、配付台帳廃止などのISO14001:2004が審査員ともめることがなく審査をパスしたので、今後、ISO9001:2000及びOHSAS18001:2007を取得するときに、同じように管理規定ゼロ、文書番号廃止、配付台帳廃止などの簡潔で効率的なシステムを、自信を持って推進できることになった。
S社は今年年末から来年にかけて統合マネジメントシステムを構築し、春には統合マネジメントシステムで審査を受ける予定である。
すでに管理規定ゼロで、55頁程度の「統合マネジメントシステム・マニュアル」草案が作られて検討段階に入っている。
|