| 「K氏の質問」
当社は、30人くらいの小企業でISO14001:2004では、俗に言う「紙、ゴミ、電気」レベルの会社です。
環境目標の一つとして、型にはまっていますが、環境目標の達成の手段(「4.3.3 b」)として「裏紙使用による紙ゴミの節減」、「空調の冬季24度、夏季28度設定」としました。
よく、こういう目標だと次年度からネタがないので、意味がないといわれることが多いそうですが、とりあえず、他の有効なネタがないので、このような目標にしました。
そして、ISO14001:2004の第1次審査を受けたのですが、この目標自体にコメントはありませんでした。
審査員からコメントを受けたのは、「4.4.6 運用管理」のb)の「その手順には運用基準を明記する」に関連することで、運用基準がないという指摘でした。
当社では、「4.4.6 運用管理」のa)の手順書として、上記の環境目標の達成手段である「裏紙使用による紙ゴミの節減」、「空調の冬季24度、夏季28度設定」が該当するとしているからだと思います。
審査員は「裏紙使用」には基準がなく「裏紙使用する紙はきれいな紙を使用」と明確化が必要だということでした。
何か、理屈のための理屈のように思いました。
「私のコメント」
通常は、「運用基準」というと、数値基準を連想します。温度、湿度、時間、溶液の量、配合比など、その企業の「著しい環境側面」の管理のために使われる数値です。
しかし、そのような数値で管理する環境側面がない企業では、公害企業のようにすぐに取り上げられる環境に関する数値基準がないと思います。
「空調の冬季24度、夏季28度設定」の目標の手段(手順)にある24度、28度が「運用基準」になっています。この場合は、数字が基準となっています。
審査員は、それと同じような数値のイメージを「裏紙」に適用し、「きれいな」を言い出したと思います。
規格は一般的な性格がありますから、この「4.4.6 運用管理」のb)「運用基準」は、一般にそのような厳密な数字基準を要求しているのでなく、行動上、判断できる基準も意味しています。
ですから、「裏紙」がすでに明確な「行動基準」になっています。誰でも、「裏紙」の意味も、「裏紙使用」の目的も、容易に理解でき、運用すると思います。要するに「両面白紙でない」と言い換えられるように、明確な運用基準です。
「きれいな」ということを言い出すと、「どのくらいきれい」という疑問につながり、かえって、明確でない基準となります。
貴社の現在の表現で「4.4.6 運用管理」のb)の要求は満足できると思います。
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