「K氏の質問」
当社は電子部品を作っている中小企業です。
最近、納入先の大手の品質保証部門のY氏が来て、当社のクリーンルームの塵埃(粒子)チェックの記録がないので不良を減少するために、記録をとるように要求しました。
しかし、当社の製品は出荷前に全箇所チェックをし、埃を除去していますから、顧客には迷惑をかけていないと説明しました。
そうしたら、Y氏は社内的に不良品が発生するので社内的にはコストダウンとなり、その利益は納入価格の低減で貢献してもらうということでした。
しかし、粒子の測定記録で不良が減るとは思っていませんがーーー。 「私の質問」
Y氏とは、記録だけの討議で技術的な話はしなかったのですか。
「K氏の回答」
そうです。
「私のコメント」
典型的なA型の書類尊重パラダイム発想(このHP基礎知識コーナーの「2つの違った品質保証のパラダイム(paradigm):H15年3月1週号」参照)ですね。
クリーンルームに入るときに防塵服に着替えますが、その服は定期的に交換しているのですか。
「K氏の回答」
していません。
「私のコメント」
そういう方向に議論するのがB型の技術思考のパラダイムです。
埃を除去しているということですが、その埃を詳細に分析していますか。
「塵埃」というあいまいな表現では原因追及が効果的に出来ないはずです。
ある半導体工場で、不良の原因となっている「塵埃」を分析したら、女性作業員の白粉であることがわかり、それで手を打ち、不良は大きく減少したということがあります。
「K氏の回答」
そこまで分析していません。
「私のコメント」
不良を減らし、品質を安定し、保証するには、技術的な向上がなくてはなりません。
記録や書類の増加は、本当の品質から従業員の目をそらすマイナス効果がある危険性があることを理解すべきでしょう。
Y氏のA型発想にひきずられてはなりません。
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