| 「T氏の第1の質問」
ISO9001:2000規格でいうコミュニケーションプロセスについて、具体的な内容がわかりません。審査で「設計図」から「工作図」を作成するプロセスを聞かれてよく質問の意味が分かりませんでした。
「私のコメント」
規格のどの部分についてのご質問か分かりませんが、一応、ISO9001:2000の5.5.3内部コミュニケーションの「組織内にコミュニケーションのための適切なプロセスが確立されていることを確実にすること」という部分のことと想定してお答えします。
コミュニケーションの要求は、俗にいう「風通しのよい組織」にするということです。ですから、規格でも5.5の組織の責任権限と同じ項目に含めています。
会社の業務のあらゆる情報プロセスをコミュニケーションプロセスと解釈するのは規格の意図ではないし、用語本来の意味からしても無理があります。
コミュニケーションのための適切なプロセスとして、具体的には「会議」「朝礼」「掲示」「メール」「回覧」が考えられます。
「設計図」から「工作図」に展開する業務プロセスは、規格では「7.1の製品実現の計画」で扱っています。5.5.3のコミュニケーションとは全く、別のことです。
「T氏の第2の質問」
工作図の作成プロセスにおいては、「8.2.4 製品の監視及び測定」は、該当しないのでは?という質問を審査で受けました。工作図も「ISO基本及び用語」の定義から、製品の一部と考えることは無理ですか。
「私のコメント」
ISO9001:2000規格での「製品」とは顧客向けに意図された製品又は顧客が要求した製品に限られます(規格の「1.1 一般」の「参考」)。
「工作図」を顧客に売るのであれば「製品」です。しかし、貴社の場合、「工作図」で作った品物が「製品」です。したがって、「8.2.4 製品の監視及び測定」での「製品」は顧客にいく前の材料、工程仕掛品、完成品などの「製品」です。
7.4の「購買『製品』」も8.3の「不適合『製品』」も「顧客向けに意図された製品又は顧客が要求した製品」に限られます。
どうも、ISO9000:2000の用語定義「3.4.2製品」の「プロセスの結果」という抽象的な定義を具体化するとき間違った方向に理解されているようです。常識的な具体的な解釈でよいと思います。
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