内部監査員教育の講師の力量
(H20年5月1
週号)

「T氏の質問」
内部監査員教育の「講師の力量」について質問します。
ISO19011「7.4.1監査員」のC)に「この訓練は、本人の所属する組織又は外部の組織のいずれかが提供しても良い」と記載されていますが、講師の力量までは明記されていません。
例えば、外部の研修機関で内部監査員の教育を受講し、資格取得したメンバーが、内部研修の講師を勤めても問題ないか、また、この内部研修を受講したメンバーが、次回の内部研修の講師を務めても問題ないか、ということが問題になります。
要は、講師の力量については、弊社の基準の中で明記しておけば、問題ないと考えればよいのでしょうか。(JISQ10019:2005を確認しても具体的な力量(例えば、○○の資格を取得していること。など)には、明記されていません。

「私のコメント」
内部監査員が講師になれがいいのではないでしょうか。貴社で決めればいいと思います。

もう、数年前になりますが、ISO9001の2000年版改訂のときにあるエピソードがありした。改訂がぎりぎりに決りましたので、ISO9001の関連機関の2000年版に対するいろいろな対応が遅れていました。
ご承知のように、2000年版は、それまでの94年版と大きく違っています。
このときに、社内の内部監査員の認定を外部機関の研修修了を条件にしている会社がありました。その会社は、早期に2000年版の取得を目指していたので、内部監査員もその外部機関の2000年版の研修を早期に受ける必要が生まれました。
しかし、その外部機関はすぐに2000年版の対応に間に合わないため、その会社では早めに2000年版の審査が受けたいのに、受けられないという事態が生じました。
その会社の管理責任者はISO9001:2000の改訂の説明会で、TC176の日本の代表にどうしたらいいいかと質問しました。
それに対して、その委員の人が「別に外部で資格を義務づけなくても、内部で研修して認定するシステムにすればいいのではないか。もっと柔軟に考えてはどうか」と回答していました。

私は94年版のときから、原則として外部機関の研修での資格認定を義務づけていません。勉強としては推奨しますが、システムとしては原則として管理責任者を講師にしています。