品質方針に継続改善の追加?(H12年12月4週号追加)
 ISO9001の2000年改訂は、JISでは、JISQ9901となるが、この説明会が、日本規格協会主催で、21日にあった。この説明会の最後で、30分ほど、質疑応答があったが、最後の質問は、興味があった。
 それは、ある企業がすでに、2000年改訂で準備をすすめており、そこで、大手の審査機関の所属審査員が、従来の品質方針である「顧客に信頼ある製品を提供する」(これは、正確でないが、このようなものであると記憶している)を2000年改訂に合わせるために、「顧客に信頼ある製品を提供することを『継続する』」と『継続する』を追加修正するように言ったという。これについての委員の見解を求める質問があった。
 これは、2000年版では、品質方針については、細かい要求が5つあり、その中に、継続的改善に対するコミットメントが追加になったので、『継続する』の言葉の追加要求になったということらしい。
 質問者は、このようなことは意味がないと思って質問したのであろうが、質問を受けた委員のほうも、ちょっと答えようがないようであった。オフレコであるが、と言って、明らかに、その審査員のやり方には、あきれたというような趣旨の回答があった。また、企業もおかしいなら、もっと堂々と対応すべきという正論の回答があった。規格の真意を考えず、言葉遊びで、ふざけているということになろう。
 しかし、正論では行かないことが多いのが従来からのISO9000審査の問題点である。2000年改訂で、本文はかなり変わったが、変わらないのは、審査員と企業の自信のない対応であるのかもしれない。逆に、大幅に変わったために、審査員や企業の対応が落ち着くまで、また、時間がかかるであろう。その一例が出た感じである。今度の改訂は、ますます、企業側のしっかりした姿勢が、要求される改訂となっている。