| ISO9000sでは、結果的にISO9001とISO9004の違いと整合を次のように説明している。○印の部分はISO9001がカバーする範囲であり、◎印の部分はISO9004がカバーする範囲である。 |
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| これを見ると、ISO9001は、製品実現化のプロセスの改善には、無関係ということになる。ISO9004のほうが広いカバーであり、かつ、この枠組みは共通であるから整合性があることになる。だから、「8.5.1 継続的改善」では、品質マネジメントの有効性の改善であって、製品やプロセスは含まないということであった。 |
| しかし、ISO9001が改善を取り入れたかぎり、この区分は意味がなくなる。すでに、5.6.3のマネジメントレビューのアウトプットにb)の「製品の改善」とc)の「資源の必要性」とあるように、製品とプロセスは含まれている。しかも、トップマネジメントが「製品の改善」や「資源の必要性」を判断して意思決定をするとき、当然、「効率」を考慮する。そうなるとISO9001とISO9004の違いはあいまいになる。上の表に疑問符がつく。 |
| そもそも、品質マネジメントの有効性とは何であろうか。顧客の満足とすると、製品の品質向上である。製品の品質向上は、製品を作り出す工程(プロセス)にカギがある。ところが、ISO9000sでは、8.2.3に見られるように2つのプロセスが混在している。それは、製品実現化のプロセスと、マネジメントのプロセスである。これは、全く異なるプロセスである。製品実現化のプロセスとは、機械部品の製造業であれば、物を作る現場の機械工程が中心である。これに対し、マネジメントプロセスとは、これを支援するプロセスである。計画し、連絡し、判断し、決定する。要するに基本は情報処理である。この活動を、目的を果たし、かつ、無駄を省いてやることである。効率よくやることである。効果があっても、支援のコストがかかると、製品実現化プロセスの負担になるからだ。支援の有効性は、支援効果である。支援効果は、支援先である製品実現化の有効性と効率しかない。製品実現化の有効性と効率の向上は、製品の改善、工程(設計を含めたプロセス)の改善しかない。これがPDCAサイクルである。 |