JIS独自の「参考」追加の件(H13年2月1週号)
 ISO9001:2000年版は、JISではJISQ9001:2000であるが、従来はそのままの訳であったが、2000年版から訳以外に、英文にないものが、「参考」に含まれている。英語は「参考」まで含めて国際規格であるから、本来英文に含めるべきである。英文には無いのは「解説」で述べるべきである。
 例えば、「5.5.2 管理責任者」の参考2.に「管理責任者は、上記の責任及び権限をもつ限り、一人である必要はない。」として、英語の a member of management は、複数の意味もあるという。しかし、これは、94年版と同じ英語である。それなら、ISO14001のように representative(s)とすれば、明快である。念のため、イギリス人の主任審査員インストラクターに聞いたら、英語では明確に単数であると言う。運用での「解説」に止めるべきである。
 同様に、「8.5.2」の「参考」も英語の意味と異なる。「是正処置において実施した活動とは、a〜eの一連の活動である。」とある。これは、似た「参考」の追加が「8.5.3」にもある。何故、最後に、a〜eまでを見直すのか、この参考そのものの意味と目的が理解できないので、イギリスのIRCAにいる主任審査員のインストラクターに英語の意味を聞いたら「処置完了後、適当な期間をおいて有効であったかフォローし、広い見地から、他のプロセスや組織への影響のレビューを行うことである。」ということであった。これは納得できる説明であった。英語の問題でないのかもしれない。
「中小企業のISO9000:ISO/TC176」の助言にも是正処置及び予防処置をある期間後にフォローことが望ましいという説明がある。また、「8.2.2 内部監査」の是正処置のフォローにも「8.5.2」参照とある。