| ある下請負企業がISO9000を取るというので、現場に行ったが、現場はきちんとしていた。離れた棟の事務所に行ったら、驚いた。現場の手順書が、写真入りで、ベタベタ貼り出されていた。現場はこれを見ていないでも、立派に仕事はしている。何故、これを作ったのか聞いたら、顧客(納入先)の品質保証部担当の要求であるという。この顧客は文書過剰なISO9000をとっているので、その影響であろう。このため、この30人くらいの下請負契約者には、若い人が1人、手順書作り専任でいるという。この人件費は無駄なコストである。この若い人を現場に入れ、品質改善に投入したら、品質が向上し、コストをも下がるのに、これが親企業のアウトソーシングの「正しい管理」なのか。 |
| 「中小企業のためのISO9000:ISO/TC176よりの助言」でも、手順書を詳細にすることは必ずしも、品質向上につながらないとしている。これが、「正しい管理」である。悪いことに、無駄な手順書作成は、無駄な人件費を発生させ、コストアップとなる。そして、一方では、顧客の購買部門は、コストダウンを要求する。 |
| 2000年改訂の品質マネジメント8原則の「供給者との互恵関係」はどこにあるのだろうか。2000年改訂の文書の大幅減少と、このような8原則とは、従来のISO9000と基本的には大転換で、末端での混乱が予想される。すでに、ある審査機関の審査員は、2000年版の説明会で、規格で要求している文書量の減少に批判的な説明をしていたという。それは、そうであろう。その審査員にとっては、文書の過剰要求が生きがいであったのだから。 |