QC工程表は何故、現場で使われないか?(H13.4月3週号)
品質は設計を含め、現場第1線の作業できまる。しかし、現場ではQC工程表を見て、作業をしていない例がほとんどであろう。それでも作業は正確にできる。何故、スタッフが努力して作ったQC工程表を現場で使わないのか?
まず、QC工程表は全工程書いてあるが、作業者は、そのうちの1部分しか必要がないからである。例えば、10工程のQC工程表は、最低でも10行ある。そのうち、ある作業者が関係するのは、通常、?工程であり、1行である。1行しか必要ないのに、後の9行は必要の無い情報で、興味は無い。QC工程表が無くても仕事ができるのは、その工程の詳細な作業指示書や、図面があるからである。あまり、写すと、細かい文章や数字となり、見難い。どんな仕事もあるペースで仕事をしないといけないので、見難い文書は嫌われる。結局、作業者はQC工程表を見ない。それで、問題が無いのは、作業指示書や、図面や訓練がしっかりしているかである。
トラブルが出て、QC工程表を詳しく改訂することがある。しかし、現場は変わらない。解決にならない。文書を詳しく書いて、品質が向上するなら、技術の進歩やポカヨケは不要である。逆に、文書はあらくても、技術力があり、ポカヨケの工夫が盛んであれば、品質は格段に向上する。また、トラブル対策で緊急で現場の作業を改善しても、その変更の後でQC工程表が変更になる。そのQC工程表の変更の間、空白が発生する。しかし、空白でも、すなわち、QC工程表がなくても、作業は変更され、問題なく、行われている。
「中小企業のためのISO9000:ISO/TC176からの助言」では、「作業者がフォークリフトを運転できないならば、解決策は手順書を書くことでなく、訓練を行うことである。」とある。同様に、フォークリフトを運転中、建物を破損させるなどのトラブルが発生したら、再訓練も良いが、通路のレイアウトの改善も必要であろう。その運転手の「力量」なのか、レイアウトがよくない職場なのか、検討すべきである。