| 先週、従業員50人くらいの規模のD社はB審査機関の本審査を受けた。これで私が情報を得たB機関の審査員は7名となった。共通しているのは、コンサルと審査の節度のない混同であった。 |
| 審査を受けたのは94年版のISO9002であるが、例えば、是正処置及び予防処置の効果の確認方法で議論になった。 |
| ISO9002では「それが効果的であることを確実にするための管理の適用」が要求されている。ここで、効果的という意味の英語のit is effectiveは、「実施されている」という意味と「効果がある」という意味と2つ考えられる。「効果がある」なら、it has been effective だという議論もある。 |
| 2000年版では、これが明確になり、「必要な処置の決定と実施(implementing)」と「とった処置のレビュー」と分離されている。 |
| ところで、D社で問題になったのは、そんな「高度の議論」ではなかった。D社では、it is effectiveを「実施されている」と「効果がある」の2つに対応したシステムとなっている。前者は「対策書」に実施確認記録を残した。後者は、管理責任者が、「品質管理月報」作成に当たり、是正処置及び予防処置が完了し、その月度に3ヶ月を経過したものをチェックし、不適合が発生しないことを確認し、その結果を「品質管理月報」で社長に報告することで対応した。これは、D社でトラブルが発生するのは、年にせいぜい数件程度あるし、繰返し量産タイプなので、過去の対策書の簡単なチェックで再発は分かるからである。 |
| このように、問題ないシステムである。ところがB審査機関の審査員は、「対策書」に「効果確認欄」を追加すべきだと言い出したという。No choice発想である。このような帳票様式まで、ISO9002では要求していない。明らかにコンサルティングになっている。しかし、これを本審査でも平気で行うのがB審査機関の特徴である。 |