| 昨年、ISO9001の認証を得たB社が、私の指導が効果的であると、A社に私を紹介した。こうして私のA社に対するコンサルティンが今年の夏に始まった。A社は100人くらいの中小企業である。社長はオーナーでなく、以前、C社という会社の副社長をしていた。A社の社長がなくなったので、C社からスカウトされた人である。A社の社長になってから、すでに3年になる。A社の5Sは成功しており、次にISO9001に挑戦となったのである。 |
| C社の副社長時代に、会社がISO9001を取得したので、社長はISO9001を良く理解しているものと最初、考えていた。 |
| ところが、まず、品質マニュアルができたとき、社長は「管理規定は?」と聞いた。 |
| 管理責任者が「ありません。マニュアルだけです。」というと驚いたという。マニュアルの表紙に文書番号がないので、社長は「文書番号は?」と聞いた。管理責任者が「ありません。」というとまた驚いた。 |
| 社長が品質目標を書いた。その用紙が、前のC社の様式であった。たった1枚の品質目標計画書に7桁の文書番号が記載されていた。この文書番号は不要であると私が言うと、「ISO9001では、文書番号は当たり前と思っていた。」と社長は驚いた。 |
| 社長がマニュアルのISO9001の組織表に、「ISO会議」を追加したいと私に言った。その理由を聞いたら、社長は「C社時代に、ISO9001を取ってから、書類管理が大変で、毎週のようにその対応で会議を開いた。だから、必要である。」と説明された。 |
| 私は「それは、無駄なシステムを無理して構築したからであって、準備段階ではISO会議は必要かもしれないが、取得後は、安定したシステムを運用しないと、経営的な損失になる。ISO会議を必要としないように準備すべきである。」と言った。社長はその考えに又驚いた。 |
| このようにして、社長は、私の管理規定ゼロ、文書番号ゼロ、QC工程表ゼロ、品質保証体系図ゼロ、配付台帳ゼロ、マニュアルの頁ごと改訂履歴ゼロの6ゼロ方式を次第に理解し、愕然とした。紹介を受けたB社がすでに、この6ゼロ方式で、認証得ていることを聞いて、また驚いた。 |
| ついにある日、社長は私に「私は今回、不常識を学んだ。非常識と違う。C社の経験で、ISO9001は書類で大変だという先入観があったが、それは偏った常識であった。」と言った。社長はISO9001について、コペルニクス的な転換を経験した。 |
| このように、6ゼロ方式で認証を得た企業は、すでに40社になろうとしている。 |