審査機関の営業停止続くか? (H14年1月3週号)
 JABのホームページによると、3つの審査機関に対して業務停止の指示が出ている。審査の質の低下が理由のようである。こういう状態は、企業側が形だけの認証をもとめると発生しやすい。氷山の一角である。日本経済が悪くなっているときに追い討ちをかけることになる。
最初に停止が出たのは、昨年9月、(財)自動車研究所登録センターである。これはISO9000の審査認定停止である。11月末には、(財)電気安全環境研究所品質認証部(JET-QM)と(株)国際規格審査登録センター(ISC)に認定の停止が出た。JET-QMはISO9000、ISCはISO14001の認定停止である。
ISCは、三重県にある審査機関で、三重県の仕事の供給者にはISO14001取得が必要であるということから、この審査機関に申し込みが殺到し、審査員が足らず、審査がいいかげんになったようである。この審査機関は北川三重県知事がトップだそうで、県議会で同知事の釈明があったという。すでに事前に警告がJABからあったものが知事に伝わっていなかったようである。北川知事は革新知事として知られ、環境についても先進的な方針を出したのであろうが、審査システムの陰の部分を配慮しなかったのか、意図と異なった結果になったようである。
しかし、いずれにせよ、審査員はすでに品質・環境ともに2万人を超えようとしている。審査と指導(コンサル)の混同など、大分ひどい状況になっているようで、今後もJABが真剣に対応することが期待される。同時に、企業側もおかしな審査機関、審査員、コンサルタントの選択には、注意すべきである。そうしないと折角、認証を取得しても「審査機関はどこか?」「審査員は誰か?」と聞かれ、場合によっては顧客に信用を疑われる結果になろう。そして、コストアップのシステムを引きずることになる。