審査の場でコンサルセールスをする審査員 (H14年2月2週号)
A社は中小企業で、先週、外資系S審査機関による2回目のサーベイランスを迎えた。審査員はまた交替し、今度はK審査員であった。この審査員は私は直接知らないが、私のクライアントのうち数社に審査員として来ていたので、審査員としての評価はよく知っていた。
A社の管理責任者から事前にK審査員の氏名の連絡があったので、この審査員はISO9000規格の項目番号をペラペラ早口でしゃべり、典型的なテニオハ審査員として有名であり、おそらく最初の本審査で問題ないこともいろいろ言うだろうから、拒否すべきであると助言した。
K審査員のサーベイランスが終わり、管理責任者から連絡が来た。案の定検査員の合格捺印だけでは検査記録にならず、チェックシートにチェックしたものが記録であるとか、本審査で問題ないことまで、文句を言っていたという。管理責任者は拒否した。
驚いたことに審査の終わりに、2000年改訂には、友人のコンサルタント達にコンサルティングをやらせたいので、紹介したいと言い出したことである。すでにコンサルタントがいることを知って言っているのである。こういうコンサルティングに関する禁止事項を守らない審査員にフェアな審査は期待できない。
今、失業率は最高である。なりふりかまわないセールスがISO9000に登場し、企業を食い物にする。苦しくなると狂牛病問題と同様に、偽って牛肉を売る雪印食品のように、倫理を失って審査の禁止条項を平気で破る審査員が増加するであろう。食品表示は信用できないように審査員も不信の時代である。消費者である企業は、悪徳商法にひっかかってはならない。