「8.5.2」以外の是正処置とは?(H14年2月4週号)
 ISO9001:2000の「8.2.2 内部監査」の最後の節に「フォローアップには、とられた処置の検証及び検証結果の報告を含めること(8.5.2 参照)」と括弧付の「参照」が「8.5.2是正処置」に対してついている。したがって「とられた処置」について、「8.5.2」のd)e)f)が対応すると解釈される。これは、94年版の「フォローアップ監査活動では、取られた是正処置の実施内容とその効果を検証し....」と同じである。
 ところが、「8.2.3 プロセスの監視及び測定」で、「計画どおりの結果が出せない場合には製品の適合性の保証のために、適宜、修正及び『是正処置(corrective action)』をとること。」とあるが、ここには(8.5.2 参照)がない。では、ここにある「是正処置」は、ISO9000:2000の用語定義の「3.6.5是正処置」とは別の意味か、またISO9001:2000の「8.5.2 是正処置」と関係がないのか? 表現通り解釈すると、参照がないから、別の意味になる。もれであろうか。
 もし「8.5.2 是正処置」と同じ意味なら、このプロセスの監視についても、「適切な場合」「8.5.2 是正処置」で要求されているa)からf)の処置を行う必要があることになる。例えば、機械が故障するとすると、「計画どうりの結果」が達成できないことになる。これは「不適合」ということになる。「製品の適合性を保証するための」「修正」とは復帰修理である。これは「6.3 インフラストラクチャー」の1つである機械の「インフラストラクチャーを明確にし、提供し、かつ維持すること」に関係する。「(参照6.3)」がつくと明確である。
 さらに、プロセスの「是正処置」は、その不適合である故障の原因を追求し、再発防止の対策を立てることになる。例えば、故障の原因が機械内部に外部からの異物が詰まったとすれば、フィルターを設置するなどの改善となる。しかし、不良品が出ないようになっているトヨタ生産方式の「ニンベンのついた自動化」機械(自動停止機械)の停止では、「是正処置」は「製品の適合性を保証のための是正処置」でなく、単なる復帰に過ぎない。